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ピピピ
私のスマホからアラームがなる。
もう6時か、
私は重い体を起こし、身だしなみを整えるために洗面所に向かう。
学校の校則では、濃い化粧は禁止だからナチュラルめにメイクを済ませる。
よし、こんな感じかな、
これから朝ごはんを食べて、学校行くか。
冷蔵庫から、ヨーグルトと昨日お母さんがつくっでくれた夜ご飯を取り出す。
美味しい、
ご飯を全部平らげ、スクールバックを持ち玄関を出た。
「あ、白雪さんだ、」
「うお、ほんとだ、」
う、また噂されてる、
どんな噂をしているのかな、悪い噂じゃないといいな、
いや、考えるのは辞めよう、
「葉月ー!おっは!」
教室に入ると、いつも仲良くしてくれている美咲ちゃんが挨拶をしてくれた。
「おはよう!美咲ちゃん!」
「葉月ー!昨日のドラマみたよー?やっぱ葉月演技上手いねぇ」
「え、美咲ちゃん昨日の見たの、?」
見ないでって言ったはずなのになぁ、あはは
でも、私がそんな私情に首を突っ込む事は出来ないから”見ないで”とは言われなかった。
「そういえば、今日LHRで文化祭のステージ演技で何やるかと、割り当て決めるらしい」
あ、もうそんな時期か、
去年は撮影とかの関係で文化祭が出られなかったから、私は今年初めて出るんだ。
高校の文化祭って何やるんだろう、楽しみだな、
「ほらー、席つけー」
タイミングよく先生が教室に入ってきて、さっきまでザワついてきた教室が一気に静かになった。
「じゃあ、学級委員、文化祭のステージ演技について話進めてくれ。」
先生がそう言うと、このクラスの学級委員さんが前に出て、黒板に色んなことを書いている。
「えー、今年度も昨年度と同様に、演劇部の方から台本をお借りしてステージ演技を行います。今年行う台本は_」
学級委員さんを中心に話がどんどん進められていく。
「それじゃあ、今年度は『白薔薇の鎖』という物語に決定しました。次は、役を分担しようと思ってます。候補とかありますか」
「ここのお姉さん役は白雪さんがいいと思います!」
クラスの誰かがそう言った。
お姉さんは、どうやらヒロインとその相手役を引き離すいわゆる”悪女”らしい。
「確かに!めっちゃいい!」
「白雪さんっぽい!」
あはは、悪口なのか褒められているのか、
「ちょっと!葉月っぽいってどういうことよ!」
美咲ちゃんがそう言った人に向かって文句を言っている。
「い、いや、そういう訳じゃ、」
ま、まずい、口論になるんじゃ、
「そこ、揉めない。白雪さんお姉さん役出来ますか」
学級委員さんがそう聞いてきた。
んー、多分スケジュール的には問題ないかもなあ、今やっている仕事ももうすぐ終わるだろうし、私はそんなバラエティー番組にもあまり出ない。
「わ、分かりました。」
「ありがとうございます。」
少し安心したようにニコッと微笑んだ学級委員さん。
よ、良かったのかな、?
「じゃあ、次は主役とか決めていきたいと思いますが、」
「王子はやっぱ颯太だろー」
「えー見てみたいっ!」
女子からは黄色い歓声、男子たちからは冷やかしが混じった声が教室をざわつかせる。
「静かに!えっと、琴世どうですか?」
「えー、んー、分かった」
いやいや受け入れたような声色だなぁ、いいのかな、
とは言いつつも、乗り気っぽい、からいいのか、?
「じゃあ、王子役は琴世さんで決定します。じゃあ、ヒロイン役は、」
「はい。私やりたいです!」
たしか、この人は、谷川恋歌さん、だっけ。
とても可愛くて、お父さんは国会関係の人だったっけ、
「えっと、ヒロイン役は谷川さんでいいですか?」
「いいでーす」
「いいんじゃない?」
クラスのみんなも万丈一致らしく、ヒロイン役も決まった。
「それでは、重要な役は決まったので、サブ役決めます。これはクジで決めたいと思います。じゃあ、会場にいる人達役を決めます。それじゃあ1人目は_」
そのあと、どんどん役が決まっていく。
「それじゃあ、こんな感じで行きます。」
ふう、長かったな、
「練習は明日から行います。できる限り重要な用事がない限り出てくださいね。」
台本は覚えるの得意だから休み時間とかに覚えよう。
役を受け入れたからには、沢山頑張らないと…!