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所謂、鬱になってしまったのだ。医者の見解は、イップスによる精神的なストレスと色々なものが重なって起きたとの事であった。
あいつが不登校になってしまって素直に、なんて声をかければいいか分からなかった。
いつもと違って給食の時の食べる量も少なく、授業を聞いていても目の奥は何を考えているか分からない様子だった。
もちろん、野球なんてできる余裕もある訳なく野球部もあいつが一時期いないせいか活気が落ちて大会でも行っても2.3回戦までだった。
そんな時俺は、あいつのことを知ろうという発想に至った。つまらは、鬱の勉強をする事になる。医者をめざしていた訳では無いが心を理解したいということもあり、野球にも生かせないかという少し軽い気持ちで学校近くの本屋に立ち寄った。
「鬱の人への接し方」「鬱」「鬱と操」
など心理的なスペースに行った。
普段本は読むが小説しか読むことがなかったため、人生としては初めての試みだった。
まず大事なのは、共感ということだった。相手の気持ちになって考えてみたりといった所かと思った。
これは、野球をする上でも気にしてはいなかったが大事な1面だなと思った。なぜなら野球は、信用でできているスポーツだからだ。
特にバッテリーは、かなり共感と同調が大事だとそこで心の中ではあったが頷いていた。