「 いただきまーす。 」
「 いただきます。 」
「 ママ、これ熱い? 」
「 熱いから割って食べよっか。 」
肉じゃがコロッケ。飛和の好物。
「 …飛和、今日の試合どうだったの。音駒とだったでしょ? 」
「 あぁ…まぁ、別に普通だった 」
「 普通って何さ…なんかないの? 」
「 …レシーブ広くてあんま点決まんなくってむしゃくしゃしたけど。 」
「 レシーブ…? 」
敦支が目を丸くして聞いた。
「 えーっと、バレーボールのあの、手をさ、前にだしてポンってするやつ 」
「 あ、あれ…あれ手痛くなる… 」
「 でも敦支、ドッジボール上手かったよな 」
「 そう?!あ、今日はるとくんといつきくんと遊んだ!! 」
こんな感じで家族の仲もまぁまぁ良い。
俺と飛和はバレーしてるけど敦支はあんまりボール好きじゃないみたい…
無理にやらせるのは違うと思うし。
敦支のしたいことをさせてあげるのが一番いいのかなって思う。
そして自分の部屋に行ってベットに横たわる。
「 はーーねっむ 」
今すぐ寝たいけど課題しないといけないし…
数Aの課題しないと…
「 あ、冴ちゃんに電話して… 」
スマホを開いて冴ちゃんに電話をかける。
「 あ、もしもーし。眠いから起こしてー 」
「 は、無理。俺は寝る。 」
「 なんでよ?!数Aの課題は?! 」
「 もう終わった。 」
「 なんでなの…?!いつ終わらしたの? 」
「 課題出た2日後 」
「 はーやば。まじめじゃん 」
「 それよりお前がちゃんとしろよ。明日提出だろ?早くしないとだろ。 」
「 ほんとだよ!! 」
するとドアが開く音がした。
「 十磨兄、うるさい。声がデカい 」
「 ひどいよ、飛和!! 」
「 お、飛和か。元気か~? 」
「 あ、冴木さん。元気っす。 」
「 あーもう、飛和はなんでもいいから部屋帰って!!良い子は寝る時間だよ!! 」
そう言って俺は飛和を部屋に追い返した。
「 はーそれで冴ちゃんには俺のお喋りbotになっていただきたいんです 」
「 却下 」
「 ひどい!!まぁ俺が課題終わるの見送ってよ 」
「 あと何ページあるんだよ、あれ20くらいあっただろ 」
「 えーと、残り13ページ 」
「 はやくしろ、俺は寝たいんだよ 」
「 はいはーい 」
俺は眠い目を擦ってテキストを開けてシャーペンを握った。
3時間後、
「 はぁーーーーやっと終わった。 」
「 よくやったな。もう寝て良いか?もう夜の3時だぞ 」
「 夜は始まったばかりだよ 」
「 きもちわるい。じゃあ切るぞ。 」
「 あーまって!! 」
「 んだよ 」
「 お腹減った。 」
「 しらん。寝ろ。 」
「 ちぇー。じゃあおやすみー 」
「 ん、おやすみー 」
そうして電話を切って俺は眠りについた。
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