卒業式が襲撃され、場は一時的な混乱に包まれていた。しかし、その中で一人の男が静かに立ち上がる。鮫島良一――新たな術師としてその場で名を挙げるため、彼は決意を固めていた。
彼の術式は特殊だ。それは「鮫化」、自らが鮫になるという異質な力だった。
鮫島:「ここで俺も名を上げる時が来た…この学園の誇りを背負って、景井を倒しに行く!」
彼は周囲の呪術師たちに軽く目配せし、その言葉とともに、鮫島は術式を発動させた。彼の体が水のように変化し、鮫の姿へと変わっていく。肉体が変わると同時に、彼の語彙も奇妙なものへと変わる。
鮫島:「イルカ…アシカ…ペンギン…」
朱音と神風は、一瞬、鮫島の変貌ぶりに驚きを隠せないが、すぐにその異常さに慣れる。彼が「水族館の動物」だけの語彙に陥っているのを見て、朱音は眉をひそめる。
朱音:「あれ、鮫島くん…語彙がだいぶ限られてるようだけど、大丈夫…なの?」
神風:「まあ、鮫になったらそんなもんだろう。だが、戦力にはなる…はずだ。」
景井義勝が白風清涼学園の襲撃を開始し、その異常な力で次々と周囲を破壊していく中、鮫島は景井の前に立ちはだかる。サメの姿になった鮫島は水流のように景井に突進し、猛烈な力で噛みつこうとする。
鮫島:「シャチ…クジラ…!オマエヲ倒ス!!」
だが、景井は冷笑を浮かべ、片手を軽く振ると、鮫島の攻撃を簡単にかわす。景井は興味深そうに彼を見つめながら、手を緩めることなく反撃に出る。
景井義勝:「ほう…鮫か。だが、お前の動きは単純すぎる。こんなもので俺に勝てると思っているのか?」
それでも鮫島は諦めない。彼の全身から発する水の力が周囲を包み込み、まるで嵐のように景井を押し流そうとする。
鮫島:「クラゲ…マンタ…サメノ力、見せてやる!」
景井はその水流に飲まれそうになりつつも、冷静な表情を崩さない。彼は不敵な笑みを浮かべながら、さらなる呪詛を鮫島に向けて解き放とうとする。
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