テラーノベル
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空がオレンジから綺麗な黒に変わる頃、その元で一人、みたらし団子を食べていた。
「…なんかノリで2つ買っちゃったけどあげる人別にいないんだよなぁ…日向くんにあげるか」
私がそう言い切ると、突如後ろからすごい勢いでこちらへ向かってくるような音がした。
「え?」
私は振り返り、そこに居たのは白ワカメだった。
「琴サン…それは違うよ!」
息を切らしながら、そんなことを言っていた。
「なん…は?」
「えちょ…いやでも…」
私はパニックになり、あやふやな言葉ばかりを繰り返していた。
「琴サン!!!そのみたらし団子ちょうだい!!!」
私はハッとし、白ワカメに目線を合わせた。
「いや…これ、日向くんにあげる用だから…」
「僕が言っているのはそれじゃないよ!!!琴サンが今食べてるのがいいの!!!」
「…それが狙いなの?」
私は呆れ、みたらし団子を食べ直した。
「これはあげないよ…ウマウマ…」
「ん゛ぅ゛ぅ゛…食べてる姿も可愛いよ…さすが僕の希望…」
「お前の希望になった覚えは無いぞー」
「というか、そんなに食べたいなら買いに行けばいいじゃん」
「僕一人で買いに行くなんて嫌だよ!」
私は少し頭を悩ませ、いいことを思いついた。
「…一緒に行くと言ったら?」
「え?」
「だから…みたらし団子一緒に買いに行くかって聞いてんの。」
「え、?え?」
「私、期間限定のとこ知ってるから、行くなら今のうちだぞ」
私は思い切って誘い出した。
「そんなの…ずるいよ…」
白ワカメはカバンを落とし、腕を組みながらうずくまっていた。
「行かないってことでいいのね?」
私はそう言い残し、足早にこの場を離れた。
「あ…琴サン待ってよー!!僕も行くからー!!!
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