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暇なので、小説書きます、ななしのれいです
適当なサイトからランダムの単語を三つ出しました
それをお題にして書きます
どうぞ!
「ねぇ、ちょっと待ってよ?」
俺の右腕を引っ張って止まらせようとしてくる、彼女。
「あんた歩くの速くない? 私に合わせて」
二回目のデートは完全に彼女のペースに飲まれてしまった。
「お前が、遅いんだ」
そう言うとこれ見よがしにスカートをめくりヒールを見せつけてくる。
「あんたの為に、こんなにおしゃれしてやってんの」
確かに今日の服装はいつも以上にかわいいけど。
ピアスもして、ネイルもして。
「初めてのデートでは、もっとおとなしかったよね?」
こんな勝ち気な彼女だったなんて、聞いてない。
ピンときてない? まだ。
そう、俺らはブラインドデートで出会った。
「…こん、にちは」
初めて会った彼女は、俺の女友達に連れられてきた。
「こんにちは…」
じゃ、早速いってらっしゃーい! と送り出す女友達。
事前に女友達には俺がリードしろと吹き込まれている。
「じゃ、行きます…か」
とりあえず人並みに悩んで決めたデート先は、海だった。
夕方、日本海に沈む太陽。
彼女は俺のチョイスを気に入ってくれたようだった。
「好きな…食べ物って何ですか…?」
このとき、彼女が初めて声をかけてくれた。
「私、料理作るのが好きなので」
やはりどんな人でも好きなことの話題は笑顔になるんだな。
デート開始から約二時間。
彼女のキラキラした笑顔に瞬間心を射止められた。
「…女友達には感謝しなきゃな」
砂浜で遊ぶ、彼女が俺の言葉に振り返った。
「ねぇ。俺と付き合ってくんね?」
きょとんとしてから、小走りで近づいてくる。
そして、ふふんと偉そうに笑った。
「やっと言った! 待ってたんだから」
おい! 見てるか?
学生時代俺をモテないって煽ってきた同級生。
今、何してるように見える?
砂浜歩く、俺と…彼女。
どう? うらやましい?
「ちょっと? あんた? 聞いてんの?」
不機嫌そうに俺も前に回り込んで腕を組んで仁王立ちする、彼女。
「いや…ごめん」
俺の顔をつねってくる。これで三回目。
「でも、ピアス似合ってるなって。一回目のデートも、今日も、すごくかわいいよ」
和やかな雰囲気――をぶち壊す一言。
「残念。これ、イアリング」
ファッションに興味が無いことがバレた、日曜日。
〈お題〉
何に見える?砂浜歩く君と僕
ブラインドデート
キラキラ笑顔