テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ねえ、エレベーターの閉ボタンってさ、みんな急いでる時とかにめっちゃ押すよね?
たった数秒でも早く閉まってほしい!って思う気持ち、すごくわかるんだよ。
だけど、実はあのボタンって、ほとんど意味ないんだって話、聞いたことある?
閉まるスピードは、エレベーターのプログラムで決まってて、
人間が閉ボタンを押しても、そのスピードが変わるわけじゃないらしいんだよね。
つまり、いくら連打しても、早く閉まることはほぼないってこと。
でも、みんな押すじゃん?
それはきっと、押すことで自分の焦りをちょっとだけ落ち着かせてるんだと思うんだ。
「押せば早く閉まる」っていう安心感を得たいだけ、みたいな。
そう考えると、なんだか切なくない?
目の前のボタンはただの飾りみたいなもので、
押すたびに「効いてる」気がするだけ。
しかもさ、エレベーターって密閉された狭い空間だから、
その中にいる時の焦りや不安がすごく増幅されるんだよね。
だから余計に、閉ボタンにすがりたくなる。
あのボタンを押す瞬間って、
実は自分のコントロールがきかなくなってる証拠かもしれない。
「早く動いてくれ!」って自分の意思を示してるけど、
実際には機械にとっては何の意味もない。
なんだか、押しても無駄だってわかってるのに、
押さずにはいられない心理、怖いよね。
それから、エレベーターの閉ボタンが機能してない説は、
実は安全のためって話もあるんだよ。
もしも早く閉まると、扉に何か挟まれた時に危険だから、
あえて閉まる時間を一定にしてるんだって。
そう考えると、あのボタンはむしろ“見せかけ”の機能かもしれない。
つまり、乗ってる人を落ち着かせるだけの役割。
だから、押すことで安心感を得てる人間の心理と、
機械のプログラムで動く冷たい仕組みがミスマッチしてる。
そしてもっと怖いのがさ、
もしかしたらあのボタンを押すことで、
見えない何かに自分の焦りや恐怖が伝わってるのかもって話。
なんかこう、ボタンを押す行為が、
人間の不安エネルギーを外に放出する装置みたいに思えてきて、
それがどこか別の場所で集められてるとか……。
そう考えると、エレベーターの中って、
ただの移動装置じゃなくて、
人間の心のざわつきを溜め込む場所かもしれないんだよね。
毎日たくさんの人が乗って、閉ボタン押して、焦って、イライラして、
その負の感情が密閉空間で濃縮されてる。
そして、その感情のエネルギーが、
地下の闇とか見えない世界に何かを呼び寄せてるんじゃないか、
なんて想像しちゃう。
だって、焦って押すけど意味ないボタンを、
みんなが必死で押し続ける姿、ちょっと滑稽だけど、同時にゾッとするよね。
結局、あのボタンは人間の心理の弱さを映す鏡みたいなもので、
押すたびに自分の焦りを確認してるだけなんだ。
だから次にエレベーターに乗った時、
もし閉ボタン押したくなったら、ちょっと立ち止まって考えてみて。
「本当に押して意味あるのかな?」って。
そして、その瞬間に、自分の焦りや不安をちょっとだけ受け止めてあげる。
そうしたら、少しだけ気持ちが楽になるかもしれないよ。
なんか不思議だけど、そうやって自分の心を観察するだけで、
閉ボタンの意味が少し変わって見えてくるから。
エレベーターの中って、ただの物理的な空間じゃなくて、
心の迷路みたいな場所なんだよね、きっと。