テラーノベル
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バスに乗り終点までの間、
いつも通りの景色を眺める。
海に面しているこの街で、
海面が太陽に反射し、
きらめいている景色が目に映る。
「ふあぁ…」
十分に眠れていないせいか、
不意にあくびが出てしまっていた。
ぼーっとした視界の中、
瞼がうつろうつろになってくる。
その瞬間、
いつもはスルーしていたはずのバス停で、
バスが停車した。
ふと、下に向いていた視線が、
導かれるように、バス停の方へ向いた。
…同じ制服を着ている。
ぼーっとした視界が、少しずつ、鮮明になっていく。
だが、自分と同じスカートではなく、
スラックスを履いている。
誰だ、こんな近くに住む学生がいたのか、
と自然と顔に目を向けた。
…眼を、見開いてしまった。
そこには見たこともないくらい、
透き通るように美しくて、
ただ、この世に存在しているのかと、
誰もが疑ってしまうくらいの。
綺麗な横顔を持った、 男の子がいた。
パペット
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