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「っ、ぅ……んんッ」
「あぁ……凄い。全部見えるよ」
「み、見なくていいってばっ」
指摘されたことが恥かしいのか、抱き着いて来て必死で隠そうとする姿にすら興奮を覚える。
そのせいで中のモノが大きく質量を増した事に驚いたナギはビクンと身体を大きく跳ねさせた。
「はぁ、可愛い……」
ベッドのスプリングを利用して腰を掴んで下から突き上げてやれば、「ああぁっ」と背中に爪を立ててしがみついて来る。その仕草一つにさえ胸の奥底から込み上げてくる感情がある。
突き上げながら目の前にある胸の飾りを指で捏ねたり、吸い付いたりして愛撫してやると、途端に中がきつく締まった。
「あ……、んんっ……それ、や、ぁっ」
「いや? 気持ちよさそうに僕を締め付けて来るけど」
「きもち、良すぎてやだぁ……っ」
「――っ」
涙声で訴えてくるその姿に、蓮の鼓動がドキリと高鳴る。この子は本当に自分を煽るのが上手だと思う。
このまま激しく責め立てて達してしまいたいと思う反面、もっと長く繋がっていたいと相反する二つの想いが頭の中でせめぎ合う。
そんな葛藤をしているとは露知らず、切なげな表情を浮かべている蓮に気付いたナギは目が合うと、蓮の髪を撫でながら、深く唇を重ねて来た。
「ん、は……あっ、ぁあっ!」
口付けを交わしながら、ずっと放置していた性器を撫でると、ナギは切なげな嬌声を漏らして身体を戦慄かせ、蓮の腰に足を絡めた。
扱くスピードに合わせて自ら腰を振る様は淫靡でどうしようもないほどの欲情を煽らる。
「あっ、ぁあ! やば、コレ、気持ちい……っ!はげし……」
「激しい方が好きだろ?」
「そ、だけど……っ、はぁっ、も、イっちゃいそ……っ」
限界を訴えるナギに蓮は口角を上げると、根元を握っていた手を放し、腰の動きを一層速くする。
「やっ、ぁあっ! それ、激し……っ、ぁあも、出るっ」
同時に乳首を強く吸い、先端に軽く歯を立ててやると、ナギは背をしならせて白濁を吐き出した。
結局あれから時間ギリギリまで求め合い、濃密すぎる時間を過ごしてしまった。
本当はもう少し一緒に居たかったのだが、みんなにバレないよう戻らなくてはいけない。仕方なく支度を済ませ、ホテルを出る。
「もう、お兄さんってば……どんだけ溜まってたんだよ」
「ごめん、ごめん。ナギがあまりにも可愛かったから、つい。……って、また“お兄さん”って呼んだね?」
あれほど名前で呼べと言っているのに、中々呼んでくれる気配はない。
不満に思ってわざと指摘すれば、ナギはバツの悪そうに顔を背けてしまう。
「……今さら名前で呼ぶとか、恥ずかしいんだよ」
気恥ずかしくて名前を呼べないだなんて――なんて可愛いところがあるんだろう。
蓮はそんな風に思いながらナギの手を取って指を絡ませる。
驚いたように目を瞬いた彼は、すぐにはにかんだ表情を崩して、こてんと肩に頭を預けてきた。
外は肌を刺すような凍てつく寒さだが、繋いだ手は心地よいほどに温かい。
タクシーを待つ間、肩を寄せ合ってベンチに腰掛けていると――不意に名前を呼ばれた気がして振り返った。
「……やっぱ蓮じゃないか。夜中にこんな山奥で何してんだ?」
そこに立っていたのは、かつて同じ番組で共演したアクション俳優の一人――莉音だった。
まさかこんな夜更け、こんな場所で会うとは思ってもいなかった。思わず反応が遅れる。
(なんで、こんなところに……?)
疑問はすぐに霧散した。莉音の隣に、腕に甘えるように寄り添う女の姿を目にしたからだ。
「ねぇ、莉音。だあれ?」
妙に甘ったるい舌ったらずの声。
その女の存在に、蓮は思わず眉をひそめた。
正直言って、こういう派手なタイプの女性は苦手だった。
それはナギも同じらしく、蓮の服の裾をきゅっと握りしめ、困惑した眼差しを向けてくる。
「あー、コイツ……俺の知り合い。昔、共演したことあるんだ」
「ふぅん。なるほどね。……結構、綺麗な顔してるじゃない」
「……」
値踏みするように、頭のてっぺんから足先まで舐め回すように眺められるのは、決して気持ちのいいものじゃない。
「確か今、特撮に出てたよな? 最近よく話題になってる……」
「特撮? あぁ、あの芋っぽい女が出てるアレね。ふぅん……。あんな芋女がヒロイン役なんて可哀想。もっと綺麗どころはいくらでもいるのに。監督の目って本当に節穴ね」
小馬鹿にした視線に、ナギの肩がピクリと揺れる。
「……あの女、ムカつくっ! みっきーがどんな思いで頑張ってるか知らないくせにっ!」
「ナギ、よせ。相手にするだけ無駄だよ……」
声で制したものの、内心では蓮だって腸が煮えくり返る思いだった。美月の必死さを誰より知っているからこそ、尚更だ。
「行こう。これ以上、話したって無駄だ」
踵を返そうとしたその瞬間――莉音が下卑た笑いを浮かべた。
「なんだよ蓮、もう帰るのか? せっかく久々に会えたのにな。……つーかよく見りゃソイツ、主人公やってる奴じゃん。……マジでさ、こんな時間に二人で“ナニしてた”んだよ?」
あからさまな冷やかしに、蓮は吐き気すら覚えるほどの嫌悪感を覚えた。
「別に。お前には関係ないことだろ」
「ツンツンすんなよ。……そういや、お前、ゲイだって噂、昔からあったよな」
間を置き、唇の端を歪めて――まるで勝ち誇るように吐き捨てられたその言葉に、背筋がゾクリとする。
「つまり……そういうこと、だろ?」
「……行こう、ナギ」
鋭い視線を残したまま、蓮はナギの肩を抱き寄せ、振り切るように足早にその場を立ち去った。
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