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第4章『朝焼けの中で、隠せないもの』(じゃぱぱ視点)
朝6時。貸別荘のテラスから見える空は、かすかに朱が混じっていた。
じゃぱぱはひとり、ホットコーヒーを片手にぼんやり外を眺めていた。
目は覚めていたのに、眠れなかった。理由は――考えなくても、分かっていた。
「じゃぱさん、早いですね」
後ろから聞きなれた低い声が届く。
振り返ると、軽く寝癖を直したひろくんが立っていた。
「ひろくんこそ、こんな時間にめずらしいな」
「なんか、眠れなくて。空気変わると、眠り浅くなるんですよ」
そう言って隣に座ってきた彼は、昨日と同じ匂いがした。石鹸と、少し甘い香水。
(近いな…)
ふいにじゃぱぱの心拍が早くなる。
こんなの、リーダーとしての冷静さとは正反対だ。
だけど、今は、隠せそうになかった。
「じゃぱさん」
ひろくんが、小さく言った。
「俺、最近ずっと考えてるんです。
“じゃぱさん”がいなかったら、たぶん俺、このグループにいなかったって」
その言葉に、じゃぱぱの胸が締め付けられた。
「…オレもさ」
気づけば、口が勝手に動いていた。
「ひろくんがいたから、今のオレがあるんだと思ってる」
言ってから、ひどく恥ずかしくなって目をそらす。
けれど、ひろくんは、穏やかに笑った。
「……じゃぱさん、もっとこっち向いてくださいよ」
その笑顔があまりに優しくて、
じゃぱぱは、もう何も言えなかった。
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