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目の前に現れたのは確かに幼少期の姉さんだった、
姉さんは困ったように眉をハの字にして微笑んでいる、
姉さんの顔を久しぶりに見た、声も久しぶりに聞いた
確かにいるんだ、姉さんが目の前に、溜まっていたものが溢れて
私は姉さんに勢いよく抱きついて泣いてしまった。
姉さんを困らせてしまったようだけど、久しぶりに触れる姉さんはほんのりと肌がひんやりとしていた、
➖数分後➖
「さっきはごめんね、姉さん」
落ち着いた私は我に返り恥ずかしくなっていた、
「別にいいけど、どうしたんだ?急に泣き始めるし」
熱でもあるんじゃないか?姉さんはそう言って私のおでこを触り始める、久しぶりに見るが、やっぱり姉さんは整った顔立ちをしていた、ほんのりと青みがかった、限りなく白に近い灰色の髪は腰まであり、目はジト目で深い深海のような青色の左目と、
鮮やかで真っ赤な目は、姉さんの好きだったゼラニウムのようだと感じた、
「じゃあ、お前も病み上がりだし俺は帰るよ」
多少名残惜しかったが私も今は考えたいことが一杯で帰ってありがたいかも、
さて、もしここが夢や走馬灯でないなら
家族の死を前もって防ぐことが出来るかも。
今度こそ絶対に家族全員を守って見せる、
きっとこれは人生をやり直すチャンスなのだろう
そうと決まればまずはなn
『ぐぅぅぅ〜』勢いよく私の腹の虫が鳴いた
「…まずはご飯食べよっと」