・ リクエストです。
・ knさんの心が壊れます
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kn 視点
「 あーー……辛いね、人生っつーもんは、 」
そう呟く、自分は生まれただけ、生まれればもう役目は終わりだった。親がそうだったから、幼少期の時もそう。テストで100点取っても褒められない。
クリスマスや誕生日はいつも通り両親は喧嘩、
プレゼントは持っての他、そう言う概念すら
無い。この軍に入り、後輩が出来たのも
良いが、特に嬉しくはない。
感情も無い、心も無い、人に気遣う事も
出来ない。なんなんだ自分は世界中の
全ての人間より屑では無いか?
人を怒らせたり、傷付けたりするのは俺が
駄目。だが泣きはしない、怒りもしない。
例え俺の部下が死んだり、戦争で相手が
死んだりしても悲しまない、笑いもしない。
おかしいよな、俺って。
「 ぁ、せや、書類提出しな 、 」
今思い出した。書類を提出しなければならない
歩き出せば部下の話が色々聞こえる。
俺の事もあった。
「 あのコネシマ隊長ってなんでこの軍に
入ったんだろうな、 」
「 そりゃ面倒見てくれる人が居ないから
だろ 」
「 あ、友達が居ないとか?? 」
「 まぁ入ったとしてもただ強いだけで
なんも意味ねーよな。あいつ居なくても
こっちが毎回勝てんのに 」
居ないやらなんやらうるさい。
ならばそちらがこっちの身になってくれないか?
「 ええよな、お前らは幸せで、知っとるか?
幸せな人がおる分不幸せなヤツらがおるって、知らんよな、だってお前らは幸せやもん。
不幸せのヤツなんか知らへんよな。悪口
いえばお前らシアワセやもんな? 」
気付けば部下にそう言ってしまった。
はっ、と我に戻れば部下を置いて書記長室に
向かう。
着けば
こんこんこん
と陽気なノックの音を鳴らす。
鳴らせば入ってええぞ、なんて声が聞こえる。
「 失礼しますぅ、書類、届けに来たで 」
「 あー、あんがと、確認するわな、
そこで待っとってや、 」
「 はいよ、 」
書類を渡せば自分はソファに座る。
ぺら、ぺら、と書類の紙を捲る音がする。
そしてそれに続きトントンの顔は怒った
形相になる。
「 おい、シッマ、これミスだらけやんけ 」
「 …それはすまん 」
「 すまんで済むなら最初からちゃんと
やれや、 」
「 …おん、 」
「 お前なんでこう言う大事な時に限って
ミスるん?おまけに提出遅いし、
前のお前はどこ行ったん?なんでヘラヘラ
笑うん? 」
「 いや、それは、 」
「 もうええわ、部屋戻ってや。
俺がやっとくから、 」
「 …おう、 」
部屋から出ればすぐ様走って自室に戻る。
走ってる途中、あいつら部下は居なくなっていた。
まぁいいか、なんて思い部屋に戻る。
部屋に戻れば自分の中にあるナニカが
ぱりん
と崩れたような気がした。解放された気がした
でもなんだか、悲しくなってきた。
そして眠気がやってくる。ここで寝たら
ダメな気がしてきた。ダメだ。寝ちゃう。
思った所でもう遅かった。自分は
眠ってしまった。
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tn 視点
「 …なぁ、シッマ遅ない? 」
先程書類渡された時以来出会っていない。
自室に向かって声を掛けても無視、返事は
無しだった。
「 誰か見たヤツおる? 」
「 いや、見てへんな 」
口を揃えてそう言う。おかしい、何かが
おかしい。
「 ちょ、わい嫌な予感するんで
部屋行ってきます、 」
急にショッピくんの顔が真っ青になった。
急いでショッピくんがシッマの事実に向かう。
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shp 視点
「 駄目やッ、先輩…! 」
部屋に着けばドアノブを捻る。
ドアノブが回らない。鍵をしてあるんだろう。
ドアをぶち破り、彼の方へと向かう。
「 先輩!!先輩!!! 」
揺さぶっても大声を出しても起きない。
この大声で気付いたのか、皆駆け付けた。
「 先輩!!!! 」
自分が出る精一杯の声を出せば彼が目覚める。
よかった…………と言う感情に溺れる。
だがそれも全て絶望に変えてしまった。
彼の表情が変わらない、目にハイライトも
入っていない。
「 ……え、せんぱ、い? 」
「 …あー、なに? 」
いつもは太陽の様に元気よく笑っていた彼が
真顔、真顔、真顔…………
「 …なんで、笑わないんですか? 」
「 …笑う??笑うって何?? 」
「 笑うはこうやってにこってする事です 」
「 なに、それ、分からん、分からへん。 」
頭を抱えて彼は目をぐるぐるさせる。
「 先輩………… 」
「 な、なぁ、なんやろか、聞いてや。
なんか、心の中のナニカが割れた気
すんねん、ガラスみたいな、崩れ落ちて…
笑う?かな、しむ?何もかも分からん… 」
「 な、んで…先輩さっきまで笑って
内ゲバしてたやないスか………なんで、
なんで忘れちゃうんですか?感情を、
心を…………なんで無理したんですか…
なんで、
前の先輩捨てたんですか。返して下さいよ。
前の先輩を。 」
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コメント
6件
え…シンプル泣いた…(´;ω;`)
作るの早いですね! このストーリーめっちゃ気に入りました! ありがとうございます!!
投稿お疲れ様です*_ _) syp君、knがやばい時1番に駆けつける、泣けてきた(´;ω;`)これからも頑張ってください(´;ω;`)