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ウワァァァァァァァ!!!!!大ッッッッッッ好き(泣) 輝兄、ずっと不穏で暗いし、典型的なDV男見たいな事してて好き🫶 それに戸惑いつつも嫌いという認識になってないの茜くん……好きじゃん……(違います)
不穏系ガチ好き...♡
episode.1
【 いつもと違う 】
「………ん、?ここは……」
豪華なベット、広くて可愛らしい部屋、そして。
「…拘束具?」
そんな煌びやかな部屋には似つかわしくない、重たい拘束具。
そもそも、僕はどうしてここにいるのだろうか。ここはどこで、どうしてこんな足枷と首輪が付いているのか。思い出そうにも、頭がズキズキと痛むだけで何も思い出せない。生徒会の仕事をしていたような気もするし、誰かと一緒に下校中だったような気もするし、はたまた園芸部に参加してたような気もするし。頭がごちゃごちゃで上手くまとまらない。そもそも学校にいたのだろうか。それすらもあやふやで、あまり自信が無い。
…その時、ふいにギィ、と音を立てて部屋の大きなドアが開く。そこにいたのは、散々見慣れた黄金色の髪。
「……源会長?」
「…やあ。お目覚めかな。」
普段通りの顔で入ってきた会長は、いつもの制服ではなく、僕も何度か目にしたことのある仕事用の真っ黒な服を身につけていた。
「よ、よかった……。た、助けて下さい、っ、僕、目が覚めたらここにいて…っ!!」
「………………」
「……? 源会長、?どうして何も言わないんですか?」
「……うーーん、いやあ、ねぇ?」
「意味わかんないんですけど。拘束外すの手伝ってくださいよ。」
「…そうだね。嫌だ、って言ったら?」
「…………はぁ、?!」
「いやいやいや、それこそ意味わかんないんですけど……!!僕じゃ外せないんです、こんなときに変な冗談……!」
「あはは、冗談、ねぇ」
「ねぇ蒼井、冗談に聞こえる?」
「………は?」
「え、なんですか。本気でここから出すつもりないんですか、?、っどうして、! 」
会長のもとに行って問いただそうと思った。でも、重たく冷たい拘束具がそれを許してくれない。ベッド?いや、壁の中に繋がれてるのか。
「動こうとしたって、それじゃ無駄じゃない?」
コツコツ、と音を立てて、会長はこっちへ近づいてくる。近づいてくる会長は先程とは打って変わって無表情で、少し怖い。
「…………??………っ!!」
近づいてきたと思ったら、急に頭を撫でられた。なんなんだコイツ、意味がわからないぞ。
「はは、そんな怯えないでよ。傷つくなあ…」
「……っな、なにが目的なんですか…、 」
コイツが僕を幽閉する意味が分からない。ついに怪異の僕が目障りにでもなったか。いや、 僕は人間だけども。
「目的?……そうだね〜…」
「蒼井を守るため、かな。」
「……………………、は?」
「い、意味わかんないんですけど……。僕を守るって、一体何から、っ」
「じゃあね蒼井。ご飯の時間になったらまた来るから、大人しくしてるんだよ。」
「ちょっと待って下さいよ、まだ全然、何もわかって…!!」
キィ、という不快な音を立てて、大きい扉が閉まる。…結局、アイツはなんだったんだ。僕のことを幽閉した意味も、急に態度が変わった理由も何も分からなかった。少なくともここに来る前までこんな素振り全くなかった筈だ。それなのに、どうして。
─────とにかく、逃げないと。
会長に何があったか知らないが、このまま此処にいても僕の安全が保証されてるわけじゃない。普段の会長と全然違うんだから。会長が嫌いなわけじゃない、けど……
(少なくとも、今の会長はまともじゃない。)
早く出ていって……なんとかして正気に、…元の会長に戻ってもらわないと。
to be continue…