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これはある1人の青年の、哀しみの中で、幸せを感じていく物語である。
彼の名前は阪鬼 皇帝(エンペラ)。特に変わったこともない高校生だ。変わってるのは名前と家庭事情くらいだろう。母子家庭で育った。母親は日本人で、父親は、クオーターだったようだ。日本とアメリカとロシアのハーフだようだ。そのおかげで、彼は外国人顔で、目の色は澄んだブルーである。そのおかげで彼はよくいじめをうけていた。しかし、あの男と出会い、彼の人生は良くも悪くも狂い始めたのであった。
幼稚園の友達に呼び出され、僕は園庭に出た。
「おいてめえ、外人のくせに調子に乗るなや」
幼稚園で一番喧嘩の強かった山下くんだ。そして投げ飛ばされ、顔を思い切り殴られたのであった。
痛くて痛くて、泣きながら幼稚園を出た。下を向き歩いていると…「いてっ!」
何かにぶつかって転んだ。
見上げるとそこには、見たこともないような大男が立っていた。サングラスをしていて、濃い髭を生やしている。「ご、ごめんなさい」僕は脅えていた。
するとその男はサングラス越しに僕をにらみつけ、僕に目線を合わせてこう言った。
「わりいな、大丈夫か?ぼうず」
芯から響くような低い声に驚き、「だ、大丈夫です!ごめんなさい」と言い、反射的に立ち上がって走り出そうとすると、男は「待ちな」と言って僕を引き止めた。
「なぜ泣いている?それに、顔が傷だらけだぜ」
男は僕にそう言った。僕は
「こ、転んだだけです!大丈夫ですから」そう一言言い、走り去った。
皇帝が去った後、彼の後ろに止まっていた車から2人の男が降りてきて、「本当にあの子が、ずっと探していた彼なんですか?ボス」「ほんとなんすか?ボス」と聞いた。するとその男は、サングラスを外して呟いた。「間違いない。あの子だ。俺の血を引いている。あの子が、ダークナイト2世になるのだ」
サングラスを外したその瞳は、透き通った青色をしていたのだ。