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とある壊れた研究室に 機密で調査に行くことになった 。 研究していたものはとうに 終わっているようで今は廃墟である 。
歩いていく事に 埃が舞い、 薄暗さや不気味さが増していく 。床にとあることを書いていた。 『クマに注意』 はっ、 と鼻で笑った時に そこでとある日記を見つけた。
ーー研究ログ ーー
・ 静かな翼竜
ある森で捕獲された 静かな翼竜。
食事をすることも瞬きをすることもなく
ひたすらにこちらを眺めているだけ。
動くこともせず とても不気味である。
そんなある日 その翼竜が ふと瞬きをした瞬間
を観測した。 その日に 同僚が死んだ。 ぱちり、ぱちりと 瞬きが増える度に 仲間が死んでいく 。 耐えきれなくなった私は その翼竜を
殺処分することにした 。
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その日記を拾ったその場所の下には古い血痕が残っていた。 当時のものなのだろうか 。
時代に触れながらも 奥に奥にと進んでいる間に 奇妙なものを見つけた。
当時は 何十年も前だろう 。 当時の技術にはない 未知の携帯型 デバイスを発見した。 それを手に取ろうとした途端 ガタンと大きな音がした。 後ろを振り返ると、 人形が倒れていた。
なんだ、 人形じゃないか、 しかも クマの…。
と言った途端 違和感に気がついた。 その奥に進んでいる間に クマの人形など無かったのだ。 それに気が付きパニックになった私は
それよりも奥の部屋に逃げ込んでしまった。
どうやらこの研究所は 何者かによって廃墟まで追い込まれたのだろう 。 薄暗い部屋を
手探りで懐中電灯を探す。 ここはもと研究所なんだ、 懐中電灯のひとつくらいあるだろう…と。 ふと 旧式の懐中電灯をみつけた。
カチ、とつけた音がした途端に 淡い光が当たりを照らした。 ホコリを被り、 技術の汚名を受けたこの研究所を 。 その部屋はメインルームと呼ばれているらしい。 部屋の中心には大きな水槽があった 。 円柱の大きな水槽である。
埃を被っていた 水槽を手で拭ってみるとそこには 大きな人骨が浮かんでいた。 ゆらり、ゆらりと また何かを見つめるような。
扉が空いた音がした。 気づいた先には
クマの人形があった。 もう終わりだ、
おしまい、 そう告げられたような気がした。
気づいた頃には病院にいた。
話によると私は酷く錯乱し、道路の真ん中でこう叫んでいたという。
『 クマに気をつけて 』
私はそれからこの記憶を誰にも話さないようにしている。