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最近夢をよく見る、
全く同じ夢。
とても優しくて、暖かくて何だか懐かしい斗感じる夢。いつしかの黒に染まったスーツを着て2人の友人と酒をいつもの場所で呑み。たわいも無い世間話をする、でもその夢は必ず最後に起承転結が構成されているかのように綺麗に終わってしまう。そして終わり方も残酷だ、友人の1人が広場の中央に倒れ今にも息絶えそうな顔をしている、私はその様子殻焦り友人の言葉さえも聞こうとはしなかった。でも彼は私の頭を乱雑に掴んで最後にこれから私が歩く道。生きる道を示してくれる。そして、私の右目に巻かれた包帯が彼の手が落ちると共にふわりと舞い落ちる。そこで夢が途切れ私は目が覚める。
私は無意識でも何時も決まった台詞を吐き、又は夢と気付いて何とかこの先の未来を変えよう斗動こうとするが意味は無い。夢なのだから。もう現実では彼は居ない。彼の顔も時々不思議でたまらなかった行動も、声も、もう見ることも聞くことも無い。
何時もこう思うと虚しくなる。勝手に頬に雫が伝う。
” あぁ”…おださく”…”
” 私はどうすればいい…?… ”
其う喉から絞り出す様な声が未だ夜が明けず薄ら満月が窓から見える1人の社員の一部屋に響き渡る、
…、
起きて暫くは敷布団の上で座り込み。唯彼の様になれるかと購入した乱雑にハンガァに掛けてある砂色の外套を呆然と眺める。眺めるのも飽きた頃には窓を開け、窓淵に座り込む。外の外壁の上を呑気に歩く猫。梅雨入りしたからだろうか、微かに蛙の音色も聞こえる。蛙というのは雌蛙に自分の声を届けたい、自分の声が随一という事を雌にアピィルするために別々に鳴いているそうだ、
私も蛙の様に他の人と違う時に泣けば誰かが気付いてくれるのだろうか。
彼には届かないだろうけど
1話 夢
𝐹𝑖𝑛.
コメント
17件
うぅ、最高でした😭! まるで小説を読んでるかのようでした!凄かったです!
アンチしに来ちゃ〜
えへぁえへれへぁぁへへぺろぺろ