テラーノベル
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こんにちは!
さんちゃんです。
今回のお話、完全に季節感がありません😭
1話、ちょっと長めかもしれませんがご了承を!
そして、感想ください!!
では、見て言ってください!
では、どうぞ!
「雪、止みそうにないって。」
クリスマスはよく晴れて、沢山の星が観れるでしょう。
今日までそう言っていた天気予報が、嘘をついた。
激しく雪が降り積もる、クリスマスイブ。
遠くの寄宿学校に通う俺は、冬休みに地元にある幼馴染の家に泊まりにきていた。
「…そっか。でも、帰ってきた後でよかった。列車が止まったら大変だもんね。」
幼馴染のけちゃは、少しはにかみながら言う。
リビングの真ん中にある暖炉には、暖かそうな火が灯っていた。
暖炉以外に明るいものはない。
そう、ついさっき停電したのだ。
「お母さん達は出掛けてるし、お手伝いさんもいない。家には2人だけだもの。ちょっとくらい夜更かししちゃおう?」
けちゃは、いたずらっ子のように微笑んだ。
停電した時はどうしようかと悩んだが、これなら大丈夫そうだ。
現在時刻は21時。
もう夜を越してしまえば、明日はやってくる。
そして、けちゃの母さん達は帰ってくる。
俺も、寄宿学校に帰る。
明日には、いつも通りの日常が戻ってくる。
今だけだ。
2人だけの時間は。
「なぁ、けちゃ。チェスでもしない?」
「えー…僕すぐ負けるもんなぁ。…やだ!」
2人で顔を見合わせて笑う。
柔らかな、暖炉の光がけちゃの顔を優しく照らす。
無垢なその表情が愛おしくて、でも、時折切なくもなる。
ずっとこのままでいいのに。
そう思ってしまう。
俺とけちゃは、暖かいココアを飲みながら、昔の思い出話に花を咲かせていた。
すると、窓の方からカタン、と音がした。
「ん…なんだろう。」
けちゃは、窓の方へ歩いていく。
俺も思わず窓の方を見つめていた。
「え?」
けちゃの、上ずった声がリビングに響いた。
「どうした?」
「…手紙が置いてあるの。こんなに雪が強いのに。」
けちゃが、窓を開ける。
ガチャという音の後、冷たい風が、部屋に入ってきた。
思わずブランケットを上まで持ち上げる。
「この手紙、濡れてる。…雪だからかな。」
けちゃは、濡れた便箋を持って、俺の横に座った。
上についた雪を少し払って、便箋を開く。
「こんな寒い中届けて貰っちゃって、申し訳ないな。玄関から来てくれれば、お茶くらい出したのにね。」
「いや、ちゃんとした手紙だったら玄関から渡すだろ。ちゃんとしてない、怪しい手紙なんだ。呪いとかかかってるぞ。…多分。」
「えー、怖いー!!」
けちゃは、大袈裟に怖がったふりをする。
ーーこの時間が、ずっと続けばいいのに。
そんな俺の願いも無視で、時間は進んでいくのであった。
コメント
1件
リオンです。拝読しました。 クリスマスイブの停電、暖炉の明かり、幼馴染との静かな時間——その閉じた世界に、突然の「怪しい手紙」が投げ込まれる導入、すごく好みです。「ずっとこのままでいいのに」という願いと時間の残酷さの対比が、見事にミステリーの予感を運んでくる。けちゃの無垢な表情と、雪の冷たさのコントラストも印象的でした。 第1話、いい掴みですね。続き、気になります。
ちーずもち
#青春恋愛