昔、魔術祭を見に行ったことがある。
小6の時だっけな…鮮明には覚えていない。
ただ名門校にスカウトされ、即注目を浴び、全国制覇するという、術師なら誰もが1度は夢を見るルートを辿った男がいた。しかもそれが俺の育った街から出てきたのがすげぇよな。
彼の名は瀬水雫。6つ上のスーパースター
もちろん彼の元には既に有名大学からのスカウト、更には政府の特務機関からも声がかかっている。そして彼の手からはまた鮮やかに術式が編み込まれていく。俺は息を飲む。まるで相手の行動が読めているかのような動き。
正に天才。
こうしているうちに相手は疲弊し、瀬水さんはあっさり勝利を収めた。ほとんど傷がない。魔術始めたての俺は完全にその戦いぶりに惚れ惚れしもちろんこう言った。
「俺も瀬水さんみたいになる」と。
この頃は何も知らなくて呑気だったな..。
コメント
1件
お〜、ちゃんとしてる 次回も楽しみにしてるね