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ひんやりとした廊下を足音を消して歩く。
どこかの部屋から声と物音が聞こえてきた。ただなんだか普通の話し声とかとは違う気がする…。これって…
そう思った所で近くに誰かがいるような気配がし思わず歩みを止めた。
目をじっと凝らしてみるとテサニヒョンがすぐそばにあるドアの方向を向いたまま固まっていた。
びっくりして大声をあげそうになったがすんでの所で夜中なことを思い出し慌てて口に手を当てる。
いや、それよりもこんなところで何を……
そう思った瞬間、ヒョンが立っている目の前のドアから甘ったるい声が聞こえてきた。
「…んぅ…///あっ♡あっ♡あぁ、、あうぅ///」
「もっ…///うぅん♡むりぃ…、ッだってばぁ…♡」
この声は……きっとリウヒョンだ。
…ソンホヒョンの部屋から聞こえてくる。
え、まさか、2人はそういう仲なの…?
俺たちは職業柄、恋人をつくったり女の人とそういう行為をするというのはそう容易なことでは無い。
売り出し方にもよるかもだけど、もちろん隠さないといけないし、相手もこちらに理解のある人でないといけない。
相手側がそういうのにうんざりして破局…。というのもよく聞く話だ。
だから欲が溜まるのもわかるし無理はない。だけどメンバー同士でそれを消化するのはいくらなんでも限界すぎるだろ…とは思う。
…あー…けど、俺だって男のテサニヒョンとそういう行為をしてしまったわけだし…人のことはあまり言えないな
俺たちは付き合ったりはしてないけど、ソンホヒョンとリウヒョンはどうなのかな…。
もし付き合っているなら…いいなぁ。羨ましい…。好きな人も自分を好きだなんて、
おとぎ話みたいだ。
実は俺は気づいていた。
テサニヒョンが俺の方を一切見ていないことも、視線の先にいつもリウヒョンがいることも。
リウヒョンだけに対する優しげな眼差しもにこにこ笑うあの顔も。態度も。全部全部他と明らかに違う。
ずっと見てきたから、知ってる。
正直、嫉妬もしてたし俺のほうがヒョンを幸せにできて、楽しませられると思ってた。しかも相手が何故か男。
まだ女の人なら諦めがつくのに…
期待してしまう。頑張れば俺も…、なんて。あぁ、なんでリウヒョンなの??
でも今、リウヒョンの喘ぎ声を聞きながら部屋の前で俯いて固まっているヒョンを見て少し気の毒だなと思った。
…同時につけいるチャンスだとも思った。
ひどいはわかっている。でも、俺がどれだけヒョンを想ってきたと思ってるの。
やっとアピールできる機会が回ってきたんだ。
この手を逃す訳にはいかない。
声を出したらバレるからヒョンの服の袖をちょいちょいと引っ張る。
ヒョンはこちらを見もしない。でも、ここに突っ立っていたって埒が明かないしいつかは見つかるだけだ。
俺は固まったままのヒョンをずりずりと自分の部屋に引きづっていった。
・┄┄┄┄・
ガチャン🚪
ヒョンを俺のベッドにすとんと座らす。
俯いたままのヒョン。……だいぶ気まずい。
「……あ〜…えと、ヒョン…」
つけいるチャンスだとは言ったが具体的にどうすればいいのか考えていなかった…。
とりあえず、何か話したほうが…?
うーん、、慰めるのもおかしな話だよな…。向こうはリウヒョンのことを好きなのを俺が知っていると知らないわけだし、、
色仕掛けやぶっ込んで告白しちゃうとかも今のヒョンには何も響かなそう…。
……どうしよう。
しばらく気まずい沈黙が続いた。
テサニヒョンは下を向いたままぴくりとも動かない。
……もうどうしようもないし、つけいるとか思っておいてなんだけどあまり触れるのもノンデリ…だよなぁ、
「…ヒョン。俺…作業続けるからね」
「何かあったら…」
ヒョンに背中を向けた途端、いきなり背中と腰あたりが暖かくなった。
…もしかして…俺抱きつかれてる?
「…ッ…ヒョン、?…えー…どしたの、」
「ねぇ、うなぎ。」
肩に息がかかる。声が少しだけ震えていた。
「…………俺の事、抱いてくれない?」
「…え…??………ッはぁ!!!!!?///」