rbmn※少しrimn入ります(mnの片思い)
・病み表現あり(OD、自傷行為などはありません)
・センシティブ
・完全妄想
・本編でお名前は伏せません
地雷さん注意❗️
思ったより長くなったので、少し時間がある時に読まれることを推薦します
(hbc side)
あの時、すぐに現実から目を逸らしてどこか遠くへ走っていればよかった
そう、後悔しても遅かった
◇
事の発端は俺がライに恋をしたこと
仕事仲間として出会った同期のライ
小悪魔フェイスに高い声、綺麗な歌声
ライの全てに魅了されてた
1ヶ月、2ヶ月、半年、1年
日を重ねる度に強くなる想い
お互いの性格も、趣味も、特技も
一致することが多かった
そう、多かっただけ
それだけで自惚れていた
ライも、俺のことが好きなんやって
『全然、そんなんある訳ないのに』
漫画の世界に勝手に入り込んで溺れて自惚れて、過剰に反応しては勝手に深く傷ついて
あーあ、こんなんじゃライも呆れるに決まっとるのに
あれはライじゃないって未だに疑って、現実から逃げようとしている
ずっと悩んでたって仕方がない
蹴りをつけなければ
そう思った俺はライに昨日のことを遠回しに聞いてみることにした
『”ライお疲れ!昨日もしかして___おった?”』
「”お疲れマナ〜!!いた!!なんで知ってんの!!?”」
異様に早いレスポンスにまだ少し期待しながら文章を読み進めた
あーあ、こんなの確定でライやん
『”彼女らしき人とおるん見て!一瞬人違いやと思ったけどライか〜!!”』
「”あちゃー!バレたか〜!!今度マナには言おうと思ってたんだけど、いいタイミングだし言うね!俺この間彼女出来たんだ!!いいっしょ〜!”」
『”まじなんかい!!えー!!おめでとうやん!!お幸せにな!!”』
「”ありがとーー!!!!マナももし彼女できたら教えてよ〜😉”」
『”まかせろ!!”』
一言と一緒にスタンプだけ送って端末の電源を落とした
あぁ、選ばれなかった
やっぱり、ライだった
ほんの少し残っていた希望の光もいつしか消え、俺の心は真っ暗になった
『…らいに、かのじょ。おれは、えらばれなかった』
もう一度、受け止めきれていないこの現実を再確認するかのように声に出して唱えた
その言葉は呪いだった
俺の頭のてっぺんからつま先までの全てを黒く染め、全身を絶望に陥れた呪いだった
『あぁ、ああぁ”あ、ああ”あぁぁぁ”あ”ぁあ”あ!!!!!!』
脆い喉が壊れるなんてそんな心配する暇なかった
今まで努力してきた喉ケアも何も考えず、ただひたすら泣き叫んだ
誰もそばにいない、いてくれない
大好きなライも、抱きしめてくれない
アイツの腕の中には無償の愛を貰える、憎くてウザったらしい女がいるんだ
あぁ、俺のライを汚さないでくれ
罪のない女にただただ願った
◇
数週間経った
ほとんど何も食べていない
食べたとしてもヨーグルトとか、そういうものばかり
何も喉を通らない
何も考えられない
SNSも動かしてない
あの日、端末の電源を落としてから開いていない
そんな気力ないから
開いたってライが俺に愛を向けてくれることなんて死んでもないし
『…らぃ、、すき、すきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすき、、、、』
不思議なことに、すきってライに言う度、思う度にライの身体が濃くなっていった
あぁ、やっと俺のところに来てくれた♡
『ぁは、えへ、らい、らい♡おれのことすきやんな?やから来てくれたんやろ?な?♡あの女捨てたん?♡ふふ、らい、らいらいらいらい♡♡』
言葉にしないものの、ライも目で俺に愛を伝えてくれた
これでやっと両思い♡
『ふふ、ぁは、ははは♡すき!!♡すきやで、らい♡』
その時、家のインターホンが鳴った
この数週間でよくインターホンは鳴っていたが、出る気にもなれず
でも、今はライが俺のところに来てくれたし♡
上機嫌な俺は軽い足取りで玄関のドアを開けた
『はーい』
「!!マナ!!!」
『うぇ…?』
紫色の長い髪の毛が俺の頬をくすぐった
ふわっと香る匂いが花を通り、俺の心を少し落ち着かせた
『…るべ?』
「やっと出てくれた…連絡しても既読すらつかないし…家来ても出ないし…死んだのかと思いました…」
『あ、ごめ、スマホの電源落としてたわ笑』
「そう…はぁ、まじ生きててよかった」
目の前の彼は酷く安心した顔を見せたが、俺の顔をもう一度見た瞬間、また眉間に皺を寄せた
綺麗な顔がもったいない
「…マナ、ちゃんとご飯食べてた?」
『ぁ、う、うん。食べとったよ。うん、食べてた』
「ほんとに?中入って確認してもいい?」
『え?…ぁ、だめ!!今ライおるから!!』
「え?ライ?」
さすがに中を見られたらまずい
だって飯全然食っとらんし、ライおるし…
「え、まじで一旦なか見てもいい?」
『ぁぅ…いいよ…』
来てくれたのに中に入れないのはさすがに失礼極まりないって判断して覚悟を決めて先に通した
「?ライ?いるんでしょ?」
『?うん、おるやん、そこ』
「え?どこ?」
『どこって…そこ、机の近く座っとるやん』
「はぁ…??」
何か変なことを言ったか
るべを前に頭の上にハテナマークを浮かべていると突然、両肩を掴まれた
「マナ、1回寝ましょ」
『え?ゃ…おれライと話してたいから寝んよ?るべ、眠いんやったらベッド貸すし…』
「いや、マナが寝ましょう。添い寝してあげますから」
『いやだから、』
「マナ」
さっきまでとは違う、少し低くて大きい声にビクッと反射的に驚いてしまった
そんな俺の姿にハッとしたのか、るべは少しだけ力を抜いて、深呼吸して
今度は優しい声で俺に話しかけてくれた
「休みましょう、ね。そしたらライも喜んでくれるよ」
『…ほんま?』
「うん、だからほら、行こ?」
『…うん、ライ、おやすみ』
ニコニコと笑いながら座っているライに手を振っておやすみ言ってるべと寝室に行った
「ほらマナ、ねーんねーんー、ころーりーよー」
『ふ、そんな子守唄じゃ寝れへんよ笑』
「ええ!?るべち渾身の子守唄が…ならトントンしたげます!」
『ふふ、ありがとぉ』
シングルベッドに成人男性2人
少しキツイけどそのキツさが温かかった
数分も経たないうちに俺の瞼は重くなり、夢の中に引きずり込まれていった
◇
目を覚ました頃には日を跨いでいて、今は夜中の1時半くらい
真横を見れば綺麗な顔したるべが寝ていた
『…らぃは?』
起きて早々、ライのことを頭に思い浮かべ、その名を声に出せばすぐに会いたくなった
るべを起こさないようにリビングに向かうと相変わらずニコニコしながらライが座っていた
『えへ、らい♡さっきるべと寝てたけど、浮気ちゃうからな?るべとは友達やし…誤解せんとってや?』
静かに頷くライに安心して、俺はライの隣に座った
『ライ、あんなぁ、最近なぁ配信出来とらんくって。しなきゃいけないのにする気になれんのよね』
黙ったままのライに一方的に話していれば、その話し声で目が覚めたのかるべが起きてきた
『あ!るべおはよ〜、るべも混ざって3人で話そーや。あ!この後久しぶりにコラボ配信もええな〜、な!ライ!』
また黙って頷くライに笑顔を見せていると、るべの顔が暗くなっていた
『?どうしたんるべ、嫌な夢でも見た?』
「ううん、大丈夫」
嫌な夢を見た訳でもない
何があったのかは分からないが、そんな暗い顔をされては気が落ち着かない
『どーしたんるべ、俺とライに話してみ?』
「…マナ、ごめんね」
『?なにが?』
「…あのね、落ち着いて聞いてね」
『?うん』
改まったような顔つきと声色を見せたるべに伴って俺も少し、自身の表情が固くなったのを自覚する
一体何を言われるのか
マイナスなことじゃないといいが
深呼吸をしているるべを見て、ドキドキしながら待っていた
数秒の沈黙があり、やっと開いたるべの口からは想像もしていなかった言葉が放たれた
「あのね、マナ。ここにライはいないよ」
『またそれ言うん?おるって、ほら』
ライの方に指を指しても一切そっちに見向きもしない
ずっとずっと俺の目を見て真っ直ぐ伝えてきた
「マナ、マナの見てる、マナが喋ってるライは全部幻覚なんだよ。ねぇ、目覚まして、お願い」
『げんかく…?そんなわけ…な、らい?』
ライの方を見た途端、目の前にはあの時の光景が広がった
ライが、アイツが、女とキスしてる
ホテルに入ってった光景
あぁ、いやだ
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
いやだ
『ゃ、らい、らい?なんで、やだ、らい、ちがう、げんかくなんかじゃな、っねえらい喋ってや、な??ほら、俺のこと見て????』
目の前のライの顔を掴もうと伸ばした手は、無残にも空気でしかなかった
いない
また真っ暗だ
誰もいない
誰も抱きしめてくれない
いやだ
ひとりにしないで
「マナ、大丈夫。俺がいるから」
『ひぐっ…ふ、あぁ、ああぁぁあ、やだ、やだよお、やだ、やだゃだぁ…あぁあ、、』
また、紫色の長い髪の毛が俺の頬をくすぐった
今回はひとりじゃない?
ひとがいる?
抱きしめてくれてる?
『たす…けて、、たすけて、たすけて…るべ、ね、おれひとり。やだ、さみしい、しにたい、たすけてよるべぇ、、!』
「いーよ、助ける。何したらいい?」
『俺のこと、潰すくらい抱きしめて、心埋めて息止めてころして』
「…うん、うんいいよ」
泣き叫ぶ俺の後ろでるべが黙って力強く抱きしめてくれている
体が痛い、でも、心地よい
肺が潰されそうで苦しい、でも、心地よい
ボロボロになった心も身体も、少しずつパーツを取り戻しているようだった
◇
1時間くらい泣いて、抱きしめてもらって
ようやく少し落ち着いた頃
さすがに殺しはされなかったけど、でもずーっと強く抱き締めてくれた
ひとりじゃない
そう思わせてくれた
これ以上甘えるなんて、最悪かもしれない
今度こそ1人になる覚悟をしなければいけないかもしれない
でも、今くらい甘えていいやんな
『…ねえるべ』
「なぁにマナ」
『…おれのこと、抱いて。男嫌なら目隠しと耳栓させるからちんこと声だけ貸して、』
「…」
『今だけだから、おれを、ひとりだって思わせんといて?』
「…耳栓も、目隠しも要らない。いいよ、マナのその心が少しでも埋まるなら、満たされるなら、俺でいいなら。いくらでも助けるよ」
『…♡』
◇
昨日一緒に寝たベッドで、今は身体を重ねている
深海に溺れていた時、少しの希望を抱いている時、アイツを思い浮かべながら解し、自己開発したアナに今はるべのちんこが収まっている
『あぁ”ッ♡♡、ふ、ぅっ…♡ぁ、や、イく”ッ〜〜っ!!!♡♡』
「はぁ、はッ…♡マナってこんなえっちだったんだ、俺全然しらなかった」
少し笑いながら耳元で呟かれるその言葉に、より興奮してナカを締めると、小さく喘ぎ声をあげるるべが可愛かった
俺のために動かす腰も、脳みそも筋肉も
なんだか愛おしい
俺ってこんなに軽い男やったっけ、ってちょっと思ったけど今はもういいや
目の前にいる、俺の傍にいてくれるるべだけ見ていよう
『ぉ”おお”ッ!!♡♡ぁっああッ、きもちッ♡♡はへ、っぉ”ッ…♡へぁ”ッ♡♡♡』
「こんなに喉枯らして、可哀想。んっ…♡ふ、マナ、マナッ…♡♡俺ももうイきそッ、ね、ナカ出していい?出したらもっと満たされるよ」
満たされる
なら、いっかあ
『ん、ぅんッ♡♡出して、るべ、ナカいっぱい出してぇ”ッ♡♡あっあぁッん♡♡は、イクッ、…っ♡♡♡ぉ、っ♡♡』
「はぁッ…ぅ”、ッ♡♡んん〜ッ、は、♡♡やば、めっちゃ締まるっ、…っ//」
生暖かい液体が腹の中に入ってきたのが分かる
自身のお腹を見て、るべのちんこと液体で膨れているのが妙に嬉しくて
無意識のうちに撫でていると更に大きくなるるべのモノに少し怖くなった
「マナ、まだいけるよね?まだ足りないよね?ほら、俺がずっと傍にいて、満たしてあげるから。ね、だから俺だけ見て俺のことだけ考えて」
『ぁ、ぅ…♡うん、うん♡るべのことだけ考えるッ♡は、るべぇ…♡♡もっと、ナカちょーだい?♡』
「ふふ、いーよ、いっぱいいっぱい満たしてあげるからね♡」
ベッドの軋む音と共に、水分が含んだ音と甘くドロドロとした声がひとつの部屋に響いた
1週間という長いようで短いような期間、るべはずっと俺の傍にいてくれた
1週間経つ頃にはもう、俺はるべに堕ちていた
そしてそれはるべも同じで
なにか暗示をかけられたみたいにフワフワして心地よくて、辛くなくて気持ちよくて
一度地獄と化したこの場所は、今や天国へと変化していた
『るべ、これからも俺の傍離れんで』
「当たり前じゃん、俺はマナの傍を絶対に離れないよ」
甘くてお菓子みたいなその声に縋りついて、俺の心も身体全て元通りになった
あぁ、しあわせ♡
「♡」
ここまで読んでくださりありがとうございました!!!
mnをなんとしてでも泣かせたい、その一心で書きました
かわいいね
感想等、コメントに書いていただけますと幸いです
コメント
2件
めちゃくちゃ良い🥹🥹 どストライクです最高です💘 神作品に出会ってしまいました…