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???の場合
ご案内
異変を見逃さないこと
異変を見つけたら、すぐに引き返すこと
異変が見つからなかったら、引き返さないこと
8番出口から外に出ること
壁に書かれていた案内板にはそう書かれている
市長が言っていた歪みとはこの事か
とにかく脱出方法は分かっているのでさっさと脱出してしまおう
前に進んで、周りを見渡して、異変があったら引き返して、の繰り返し
8番なんてあっという間かと思えば意外と時間がかかり、集中力が徐々に下がっていく
ようやく最後の通路に辿り着いたとき、言葉を失った
「やぁ、縺?繧薙¥繧」
もう会えないと思っていた、あの人が、通路の真ん中で立っていた
明らかに異変であることは頭の中では分かっている
引き返すべきなのも知っている
たが、体が言うことを聞かない
戻るべきの足はあの人の方へと歩み始めていく
久しぶりに聞いたその声、仕草
全てがあの人そっくり
本物のあの人ではないことは明らかなのだが、それを理解したくない自分がいる
「縺?繧薙¥繧、久しぶりだね。元気にしてたかい?」
無意識のうちに足が駆け寄っていく
もう二度と離れたくない。
そう強い思いが手を掴んだ
『もう、離れたくないです。あなたのそばにいたい…』
「…私もそう思うよ」
優しく腕の中に包まれる
大の大人が情けなくボロボロと涙を流す姿は他の人に見せられない
これが、夢でも良いからもう少しだけここにいさせてくれ…
「”すぐに”引き返せ、と書かれていたろうに」
今回は皆さんの好きなカプに当てはめてお考えください