もうだめだ。
誰も『この子』を殺すことができない。
中絶しようとした医師も、車の運転者も死んだ。
ますます膨らんでいくお腹を見下ろす。
もう隠し通すことができないくらい、大きくなっている。
確実に、この中にいる。
そしてこのままじゃ…本当に生まれてきてしまう!
それも赤ん坊なんかじゃない、恐ろしい『もの』が。
自分の部屋から出た私は、キッチンに向かう。
まだ真新しい新築の匂いがする。
流し台の下の扉を開き、そこにさしてある包丁を手にした。
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コメント
9件
WOW...