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7 - 文化祭・メイド喫茶(前編)

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2025年08月17日

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第7章 文化祭・メイド喫茶

朝から学校はいつもと違う賑わいに包まれていた。廊下には模造紙や看板、音楽があふれていて、空気がわくわくしてる。


「いらっしゃいませ〜♡ご主人さま!」


教室の扉を開けると、クラスの女子たちの可愛い声が飛び交った。

黒と白のフリルのエプロンに身を包んだ同級生が、次々とお客さんを席に案内していく。


私も同じ衣装を着ているのが信じられなくて、鏡を見た時は顔から火が出そうだった。

けれど、周りの友達に「似合うよ!」と背中を押されて、なんとか頑張っている。


「〇〇〜!お客さん一人ご案内お願い!」

呼ばれて振り返ると――そこにいたのは、亮くん。


「……なんで来てんの。」

思わず小声で言ってしまう。


「いや、クラスの出し物見に来ただけ。で、案内してくれんだろ?」

そう言って、軽く手をあげる彼。


「……こちらへどうぞ、ご主人さま。」

ぎこちない声で言うと、亮くんは目を細めて笑った。


「うわ、真面目にやってんのが逆に面白い。」

「もう!からかわないで!」

むっとして前を歩くと、後ろから「でも似合ってるって」と少し照れた声が聞こえた。


席に座った亮くんに、友達がすかさず寄ってきた。

「亮くん!メニューどれにしますか〜?オムライスとかケーキとかありますよ!」

「……じゃあ、オムライス。」

にやにやしながら私の方をちらっと見る。


「はーい!じゃあ、〇〇が担当ね♡」

友達に背中を押され、私は仕方なくキッチンに向かう。


数分後、熱々のオムライスを運んで机に置く。

「……こちら、オムライスでございます。」

一礼すると、亮くんは楽しそうに肘をつきながらこっちを見ていた。


「で、ハート描いてくれるんだろ?」

「えっ!?」

「この店、そういうサービスだろ?やってくれないの?」

「……っ」顔が一気に真っ赤になる。


すると、隣のテーブルにいた友達がちゃっかり口を出した。

「〇〇〜!『おいしくな〜れ♡』ってやつも忘れないでね〜!」

「ちょっ……余計なこと言わないで!」

「おい、早くやってみろよ。俺しか聞いてねーから。」

亮くんのからかうような低い声に、胸がドキンと鳴った。


震える手でケチャップを持ち、オムライスにハートを描く。


「……お、おいしくな〜れ♡」

小声で言うと、亮くんは吹き出して笑った。

「声、ちっさ。俺にしか聞こえてねーじゃん。」

「それでいいの!」

ぷいっと顔を背けると、亮くんは笑いながらスプーンを手に取った。


ひと口食べて、ふっと真面目な顔になる。

「……ちゃんと美味しい。ありがとな。」

その一言に、胸がまた跳ね上がる。

するとまた友達が寄ってきて、からかう声を上げた。


「なになに〜?二人でいい雰囲気じゃん!」

「もう!違うから!」

「でも、亮くんの顔赤いよ?」

「……っ」亮くんは思わず下を向いて耳まで赤くなっていた。


私はその姿を見て、心臓がさらに早くなるのをどうにもできなかった。


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