コメント
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些細な事でもコメントくれたら嬉しいです。
病名は、癌だった。
みるみるうちに衰弱していく一朗を、麗は必死に看病した。それでも、年のいった一朗は亡くなってしまった。
麗は1人になった。また大切な人を失った。今回はしっかり涙が出た。
椛が亡くなった後泣かなかった麗は、一朗に話すとボロボロと泣くことができた。
一朗の優しさを忘れないないでいよう、と麗は固く決心した。
孤独に何十年も過ごした。
その途中で戦争が起こった。
その途中で災害が起こった。
たくさんの方が起こったが、麗は生き延びた。
そして、また椛と再開したのだ。
椛は何も覚えていなかったけれど、それでも良かった。
椛のあらゆる仕草に、過去の椛が重なった。
みたらし団子をくれたことや、優しい話し方。紅茶が好きなところ。
再開した時、涙を堪えられる訳が無かった。きっと椛は引いただろうし、もう来てくれないと思ったけれど、また来てくれた。
それが嬉しくて堪らなかった。