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攻め君ღ
朝倉琉太 ( 15 )
今年先輩を追って入学して来た。
先輩と又美術をしようとしていたけど……
受け君ღ
三崎紡 ( 17 )
美術部に入っていたが、半年で退部。
後輩の子の事は大好き。部活を辞めたことを申し訳ないと思ってる。
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入学式
桜や色んな花が咲いている。そんな桜の色と真反対の真っ黒な髪の毛をした人が。
それを見つけるや否や、猛ダッシュ。
後ろから抱き締める。知ってる感覚、懐かしい。
「 ……先輩…… 」
見上げて顔を見つめる。矢っ張先輩だ。
「 ……りゅう君……? 」
目が合った瞬間ぱっと笑顔を浮かべる。
「 先輩、やっと会えた…… 」
感動して泣いてしまいそうなのを抑えて先輩を離す。
さぁ、言うんだ、決めていた言葉を。
「 先輩、俺と付き合ってください。 」
両の手を繋ぎ、告白をする。
春だと言うのにこんなにも暑いのは、気温の所為?そんなわけない。
「 ……先輩、? 」
「 こんな僕で良ければ、 」
と、顔を赤らめて、でも真っ直ぐ此方を見て、真剣に返事を。
嬉しくて又泣きそうになるけど、それも堪えて抱き締める。
「 ……せんぱい又身長伸びました?
追い付けなくなっちゃうんすけど 」
と、泣きそうになるのを堪える為に冗談を混じえつつ雑談を。
「 ふふ、伸びてないけど……りゅう君が
縮んだんじゃない? 」
と、此方も冗談を混じえつつ、でも涙を堪えられてない。
「 先輩、そんな顔で行ったらクラスの人
びっくりしちゃうっすよ。 」
「 え? ……うわ、鼻も赤い〜…… 」
恥ずかしい……と言いながら目をゴシゴシと涙を拭き取る。
「 駄目駄目、目もっと赤くなりますって 」
と、頬を伝う涙を舐めとる。
顔を真っ赤にして目も見開いて
「 どっっ……何処で覚えてきたの! 」
と。
「 ふふ、先輩の為にたーくさん勉強しましたよ 」
「 覚悟してください。心臓が止まらないように! 」
と、いい所なのに……
『 新入生!と三崎!もう戻る時間だぞ! 』
「 ……邪魔が……」
「 先輩、戻りましょ?後でゆっくり話しましょう! 」
「 ……うん………… 」
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紡君side
「 ……緊張する………… 」
初めての教室。初めての人……否、所々知ってる。
ふぅ、と一息ついてドアを開ける。まだ先生が居らずみんな自由に立ち歩いている。
やばい。また友達できなく……
「 なぁ、」
ビックリして飛び上がる。
「 そんな驚くなよ……笑 」
……確か前の学年の時同じクラスの……
「 陽介君……? 」
「 嗚呼!紡!同じクラスだな! 」
「 そ、そうだね…… 」
「 今噂になってるぜ 」
「 ……何が? 」
「 さっき、新入生とキスしてたしてなかった論争だ! 」
「 ……え?え!? 」
「 で、実際? 」
「 し、してないよ…… 」
「 まぁ、みんな聞きたがってるし、後で話聞いてやれよ笑 」
「 えぇ…… 」
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琉太side
はやく先輩に会いたい……
「 ねぇ、琉太君、連絡先、 」
「 友達になろう〜? 」
「 あぁ、後で、用事あるんで…… 」
「 そんなこと言わずにさ! 」
「 親睦深めようよ! 」
「 お生憎様、先輩以外とはあまり話したくないので 」
と、教室から半ば強引に出る。
先輩の教室に着く。何だか騒がしい?
「 付き合ってるの? 」
「 朝からお暑いね! 」
「 どれぐらいの仲なの? 」
なんの質問?よくある先生に質問攻めする奴?
あ、先輩居た、……周りに人多すぎない……?
「 ……ふぅ、
せんぱーーーーい!!!! 」
教室に響き渡る様な声で呼ぶ。するとみんなキラキラした目をしながらこっちを見る。
……何だ?
「 相手? 」
「 彼氏じゃん! 」
「 おで迎えか〜 」
「 ……りゅう君…… 」
目もぐるぐるさせて顔も赤くて、もう限界と目が語る様な様子で此方を見つめてくる。
「 先輩方、先輩貰っていきますね。いいっすか? 」
「 どーぞ 」
「 らぶらぶ〜 」
と、茶化す。悪い気はしない。
「 りゅうくん…… 」
「 行きましょ、先輩 」
と、手を引く。ひゅーひゅーとする声が聞こえる。
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中庭
「 先輩、あれどーしたんすか 」
「 あ、えとね、朝、りゅう君が涙舐めたとこ
見られてたみたいで、いっぱい話しかけられて…… 」
だいぶ緊張してたみたい。
「 ……そういえば、りゅう君部活どうするの? 」
「 ……嗚呼、先輩とおなじの文化部に…… 」
「 ……あ、」
空気が張りつめた。
ような気がした。
先輩の顔は強ばった。
「 あ……えと、どうしました? 」
「 ……そ、あの、……ね、 」
一息ついて、落ち着いて
「 ……部活入って、ないの。 」
そうなの?此処の美術部がいいと思ったから入学したって聞いてたけど、
「 どうしてですか? 」
……間違えた。確実に、選択肢を。
目を見開いて冷や汗も沢山。でも震えて、不安そうな顔をしてる。
「 あのね……あの、あのね………………」
口だけがぱくぱくしてて、声が出てない。
「 ……先輩!」
抱き締めながら、必死に叫んだ。
「 ……言わなくていいです、
無神経なこと聞いてしまってごめんなさい 」
先輩は申し訳なさそうな顔をしながら、こくりと頷いた。
「 さ、、先輩、俺の家、来ませんか?
お家デートです! 」
先輩は緊張した顔から緩んでにんまり笑って一言承諾。
「 先輩、俺部屋の掃除苦手だけど、
毎回毎回先輩が今日いきなり来るかも
、って思って頑張ってたんですよ♪ 」
「 そうだったんだ。ありがとう 」
流石に重いこと言ったかと思ったけれど、それも受け入れてくれた。
先輩好き……
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次、お家デート
終