「愛情がないと人は生きていけない」
とはよく言ったものだ
私はそうは思わない。
今 私の目の前には敵がいる。
それと同時に嫌な記憶も思い出される。
思い出の中の私は泣いて、笑って、笑顔を見ていた。
『テメェら、まだ動けるか ?』
その銀髪の壮年が 周りにいる夜兎の少女や、メガネをかけている青年。 隊服を着ている中で一段と強そうな3人組に問いかけている。
「大丈夫ネ、まだ倒れる訳にはいかないアル」
「はい」
夜兎の少女とメガネをかけている青年が苦しそうに だが決心したように答える。
「そうだな まだ倒れちゃいけねぇな 」
そう隊服の長的な人間が血を流してるのに笑いながら立ち上がると他の隊服も立ち上がる。
人間は諦めが早い。
私が見て来た人間はすぐ諦め、絶望し、命乞いをする。
が、この「サムライ」という名も持つ、目の前に立っている人間は諦めずに 絶望せず希望を少しでも持ち、行動を起こしている。
「何故立ち上がる」
私は意味がわからなかった。
もうボロボロになったのではないのか。
脳裏に人の顔がチラつくが誰の顔なのかわからない。
『そりゃぁ 虚、テメェがまだ動いてるからに決まってるだろ』
銀髪頭が答える
『俺はテメェを許さねぇ』
そうか、思い出した
昔松陽と一緒にいた銀髪頭_坂田銀時だ。
頭の中の霧が晴れた気がした、が、そんなことは今でもいい
「 そうか なら 」
そう 言いかけた時に明るい聞き覚えのある声が私の声に重なった。
「なになに〜、 面白そうなことやってんじゃん」
ソイツは血塗られた拳や服を着飾って、傘を持ち淡々と歩いていた。
私はソイツを知っていた
サーモンピンク色の髪に一本の三つ編みをしている 。
神威だ
『 、最悪な奴が来た 』
坂田銀時が声をもらす
「最悪な奴ってなにさ お世辞でもそんなこと言わないよ〜 」
神威は笑顔でそう言いながら私の方に歩いて来る 。
『 っ ちょ、ちょっと待つネ! アイツは っ』
「わかってるよ ねぇ〜 虚」
神威と会話をする気は無かった
が、話を続けないとしつこく話させようとする 一言で言って苦手だ
だから会話を続ける
「 何しに来たんですか」
「 そりゃぁアンタを倒しに、、 って言いたいところだけど、 どうしよっかなぁ」
言葉の文が見えない。
刀を一回だけ掴み直す。
かちゃ と音が鳴る 。
私は動揺しているのか ?
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