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2章:生と死。
16話:勝敗。
朝日秀蘭
→痛覚 創造を具現化する能力
導奇秋
→視覚 生死を導く能力
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「いい作戦…?」
「うん。シュウの風域魔法を、雨雲を巻き込みながら風を出せないかな…?そしたら私の魔法で…」
「…ごめん秀蘭。難しいかも…」
シュウは苦しそうな表情を見せながら丁寧に伝えた。
「この腕、ゔっ…。思ったより酷くてね、。コントロール出来、ずに別の方向に出たら、それこそこっちが不利になっ、ちゃう」
「…っ。そう、だよね…。」
分かってた、はず。私の雷電魔法だって完全に使えるわけじゃない。
なら、どうしたら…
「…ねぇ!シュウさん、だったら荒風は?あれなら、荒れているだけいい。」
「あぁ、確かに。でもあれ、は、さっきダインに…」
「だから、それに加えて秀蘭の魔法と、私の能力で…!」
私たちの不安を吹き飛ばすような、自信ありげな声を夏希は聞かせてくれた。
「夏希の能力…?」
どこ行きやがった…?あの爆発の後一体…
「…またその魔法か。もう…見飽きたんだよ!!!!」
銃を構え、引き金を引く…
引き金を…
あれ…なんだ?…体が動かない。
「…喰らったみたいね。私の能力が!」
「な、なに!?」
ー夏希の能力、時の凍結はモノゴトを数秒〜数分止めることができる。
「く、くそっ…!ん?、なんだ…?」
あの風域魔法、中に塵や灰が舞ってないか?その近くで火花が起こっている…
「…!!!!ま、まさか!」
「よく分かっ、たね!ダ、イン!!」
「なるほど。互いの灰を擦り合わせて、静電気を作るんだね?」
確かに…荒風なら満遍なく電気を作ることができる。
「その電気を私が、」
「うん。ラストは秀蘭だよ。よろしくね。」
「そんな。…嘘だ!!!俺は、俺は!!!」
静電気は秀蘭の魔法に引き寄せられ、電撃となりダインに直撃した…!
ダインの銃は金属製だったため、電気が伝って体にも流れたようだった。
電撃を受けたダインは、石のようにしばらく動かなかった。
…体に痺れが走る。
負けたのか…?俺は。
俺は、ただ、
ただっ…!
ただ、認められたかった。