高校を卒業し、6人は黒羽の家に居候していた。こさめとLAN、すちとみこと、いるまと暇72はそれぞれ同じ部屋で寝ている。ベッドは二つあるので、二人は別で寝ることになるのだが。
「なつ〜〜」
「ん?」
「今日一緒に寝ようや」
「……は?」
いるま、遂に壊れたか。そう思って振り返るが、いるまも赤面している。
「いや、別に厭だったら……」
「いやじゃないけど」
「え」
いるまから誘ってくるなんて珍しいな。またこの前みたいにならんかな。
「なつ〜?」
「ん゛…?」
「こっち狭い」
「シングルやからしゃーないやろ…」
「………」
……え、いるま急に黙るやん。
「寝た……?」
頬つついてみても反応しない。寝たのか。
「いるまあったけぇな〜…」
いるまを後ろから抱っこする。肩に顔を埋め、目を閉じる。じんわりあったかい。
「うぉ!?」
急にいるまが起き上がり、暇72に覆い被さるような体制になる。
……床ドンみたいな
「い、いるま?」
「油断したな」
そう言って微笑むいるまの顔は恐ろしいほど悪くて美しかった。
「んぅ…//やぁ……///」
腰のあたりがゾクゾクする。右手を恋人繋ぎで固定されていて、左手でシーツを握りしめている。そうでもしないと声が抑えられない。口同士が触れ、目の前にいるまの顔がある。腹筋の下あたりをくすぐられている。
「い、る…まぁ……♡」
「ん?」
「俺のこと好き…?///」
「当たり前だ」
「んへへ……///♡」
「なんか声する?」
黒羽は自室で作曲していた。休憩しようと水を飲んでいたら、隣からいるまと暇72の声がしたのだ。
「うわぁ…これは……w」
いるまと暇72の部屋に面している壁に耳を当てる。なんかやってんなぁ。
「そっとしておこ……」
「ぁ…っ、ん、ッ/////ぁあ〜〜〜〜///♡!?」
「……なつ?」
暇72が白目をむいて気絶している。瞼をそっと閉じ、布団に潜る。暇72の頬を引っ張りながらいるまはゆっくり目を閉じた。
「……なつの頬っぺたやわらか〜…」
意識が途切れると同時に、なにか物音がした気がする。
「……何してんねん…w」
いるまと暇72が手を繋いで寝ているのを見て、黒羽は微笑んだ。
「これは腐男子の目で見たらいいんか、先輩の目で見たらいいんか……w」
いるまのアホ毛をいじりながら黒羽は笑った。
「…おやすみ」
コメント
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リクエスト採用ありがとうございます!最高でした!てか黒羽パイセン…腐男子だったんだ!