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何故か、俺には幽霊が見えるらしい。
生まれた頃からか、最近からなのかはもう覚えていない。
もうなんか、幽霊見すぎて対応にも慣れたから。
そんな事を考えつつも、今日も今日とて通っている大学へと向かう。
しかし、その道中…
な ん か や っ っ っ べ ぇ 幽 霊 に 憑 か れ て る 人 を 見 か け た 。
その幽霊は、色素の薄い髪に見かけの年齢は10代なかば、身長は150㎝後半の少年の幽霊だ。
でも、憑かれてる人が20代前半ぐらいの見た目してるからその幽霊もそうなのか…?
こっわ…。
多分、あの幽霊の様子を見るに幽霊は自分が死んだことを自覚してない。
多分。
憑かれてる人に縛られてるのか…?
どうなんだろ…
死ぬほど気になる。
結局、その日はあの幽霊をガン見したお陰で授業に集中できず、ノートはまっさらだった。
その次の日、俺は最悪な目覚めをした。
なんと、「夢」として昨日の幽霊の過去を見てしまったのだ。
たまにこういう事はあるのだが、今回は本当に胸糞だった。
内容はこうだ。
金髪のとある少年(昨日の幽霊)は、黒髪のとある少年(憑かれてた可哀想な人)と幼馴染であり好意を寄せていた。
しかしなかなか自分の思いを伝える機会がなく、卒業式で意を決して告白したが「冗談」として黒髪の少年に軽く受け流されてしまう。
それを恨みに持った金髪の少年は、まだ黒髪の少年との関係性が壊れていないのをいいことに川に遊びに行く誘いをした。
多分、ここで勘のいい人はわかるのかもしれないが、金髪の少年は黒髪の少年を川へ突き落として殺し、また自分も川へ飛び込もうとしていた。
しかし計画は失敗し、黒髪の少年を川へ落とすことは叶わず金髪の少年は1人で死に、川の中の岩に頭をぶつけたことで記憶をなくし、記憶を無くす前の黒髪の少年への強い執着から黒髪の少年に憑いてしまったという訳だ。
…この手の話は俺も好きだが、しかしまぁ生でやられると少し引きそうになる。
面白がっていいのかよくわからなくもなるしな。
うん。
ついでに、今日も大学へ向かっている途中に昨日の幽霊に憑かれた可哀想な人(笑)を見かけたのだが、昨日のように幽霊は憑いていなかった。
俺が祈ってやったおかげかな。