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初コメ失礼します…! ちょっとあまりにも好きすぎて…😇😇 ツンデレ尊い… 書き方もすっごい好きです…😇
ああああ最高です!!ツンデレな眉毛最高すぎます✨
これだからツンデレは( ◜‿◝ )
※眉毛の捻くれ具合がやばい!!
※眉毛は皮肉言うめんどい眉毛!
※朝→菊?注意!!
あぁ、腹が立つ
部屋の目立つところにかけられた
古いが綺麗な時計の短針が十二を指したころ、
朝早くから始められていた会議は
休憩を告げられ、
各々が食事の準備をはじめていた
大体の奴らはビルの近くのカフェや店に入るようで
仲の良い奴を誘っている奴もいる
きっとあの仲良し三人組も一緒に食べようとしているんだろう。
今日も朝からずっと一緒にいたのだからな
毎日毎日一緒にいるし
休みの日だって一緒に遊ぶ、らしい…
「…チッ」
休日なんて映画を見て、飯を食って…
一人家にいるのが当たり前になっている俺からしたら
かなり…
そんなことを考えながら
先程まで三人が座っていた席に目を向けると
あの堅物とパスタが好きな男の姿はなく、
菊…俺とも楽しそうに話してくれる
数少ない友人、の姿だけがそこにあった。
…もしかしたら二人は菊を置いて
もうご飯に行ったのだろうか
いや、あの三人に限ってそれはないだろう
でも、もし俺が今菊に話しかけたら?
きっと菊は快く了承してくれることだろう
もし仮にあの二人が帰ってきたとしても
飯に行く約束を取り付けてしまえば
菊はきっと俺の方を優先してくれるだろう
菊は真面目でいい奴だからな
そしたら、俺と二人で飯を食いにいくことになる。
二人っきりでだ
いつもはあの二人に邪魔されてばかりだが
今なら、今なら行けるんじゃないか?
こんなそうそうない機会、逃す手はない
「なぁ、菊今日おれt」
「菊〜!ランチ行こ〜!!」
「折角だし近くの美味しい店教えてくれないか…?」
俺が言い終わる前に、
いつの間にか帰ってきていたのか
あの二人が菊を誘ってしまった
いつの間に戻ってきていたんだ
俺が長い間考えていたのが悪かったのか?
いや、たいして長い時間じゃなかっただろ
はぁ、さっさと誘ってしまえばよかった
こうなってはもう今日一緒にいくことは無理だろう
「え…?いや、ですがアーサーs」
「あ?あー…
いや、なんでもない。
そこの二人と行くんだろう?
俺の事なんか気にせずさっさと行ってきちまえよ
ぐずぐずしていると時間なくなっちまうぞ」
いつもの癖で皮肉のようになってしまった答えは
少しやりすぎたように感じたが、
別にこのような事いつものことだし
特に気になんてならない。
「…?
アーサーなんか菊に用あったの?」
「多少の時間は問題ない
何か用があるのなら済ませてしまうといい」
俺の考えてることなど梅雨知らず
お前らの頭はお花畑か。
いや、この表現は正しくないんだろうな
だがもう菊に用はない
菊はお前らと飯にいっちまうからな
「だーかーら、もう用はねぇよ
ほら、さっさと飯行ってこいよ」
「んー、じゃあ俺たちもう言っちゃうよ?」
「はぁ…菊は平気か?どうする?」
あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!だからそうじゃねぇぇ!!
もうさっさと行ってくれよ!!
俺の時間も奪ってんだよ!
いや、そんなこと問題じゃないんだが…
行くなら早く行ってくれよ!頼むから!!
「…では、ご飯に行きましょうか」
ッチ、わかってはいたけどな…
はぁ、やっぱ腹立つな
そう言うと菊は
あの二人を連れて会議室をでていった。
…いや、そもそも別に菊と飯食わなくたっていいだろう
その程度のこと、別になんてこともない。
俺は一人で飯を食うなんて慣れている
寧ろ生まれてから二人以上で食べる事なんて
そうそうなかったしな。
あったとしてもどうせなんかの「仕事」だったろう
長い時間誰かと飯を食ってたなんて…
今考えて思い出せる限りだって
あの髭やろうといた時…
それから袂をわかった元弟、くらいだろう。
そんな俺がわざわざ菊と食う意味なんて…
はぁ、今考えたってバカみたいだな
あんなにイラついて、
菊にもあたっちまって悪かったな……
ピロン♪
ん?
…仕事か?
そんなことを考えながら
スマホを開くと、
ロック画面には
「菊」の文字が表示されていた
「!!!」
菊!?なんであいつから!?
さっきあいつらと飯にいったはず、だよな
そしてメールを開くと
「話を聞かずに切ってしまったこと、
深くお詫びいたします」
あいつらしい謝罪の言葉が並べられていた
(…そうじゃないんだよ)
「もし良ければ今度、
アーサーさんの日程が合う日
一緒に食事に行きませんか?」
と、心が弾むような内容の言葉が
先程の謝罪に続いていた。
…あぁ、
やっとわかった
まるで胸に突っかかっていた
“ナニカ”がとれたような感覚になり、
先程まで自分が悩んでいたことの
答えが導き出された
…おれは、菊が好きなんだ