テラーノベル
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瑠璃の瞳を輝かせながら、目の前の英霊は僕に聞いてきた。
僕の名前は椛。ただの大学生。いや、前言撤回。ゲイの大学生。
特技は男遊び、趣味は男遊び。勉強と性に忙しい21歳だ。
しかしそんな僕にもハマっているものがあって、最近の僕というと……
今は亡き祖母の家の蔵に眠る魔導書を読み漁ることだ。
なんと、僕は先祖代々伝わる魔法使いだったらしい!それを知ったのが2、3ヶ月前。魅了の魔術?魔法?を得意とする僕の家系はまさに、男漁りがだーいすきな僕にぴったり♡
あの手この手で大学の男を食い尽くした、というわけである。
そして、なんと、魔法使いには聖杯戦争に出れる権利があるらしい!…聖杯戦争ってよくわかんないけど。
とにかく、サーヴァントとやらを召喚してそれを従えて戦う?をするっぽい!というわけで僕は、深夜0時真っ只中、街で知らないものはいない心霊スポットとなっている洋館の近くで魔法陣を書いている。
「……よし、これで詠唱すればいいってわけか。」
「告げる。 汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。 聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ」
「誓いを此処に。 我は常世総ての善と成る者、 我は常世総ての悪を敷く者。 汝三大の言霊を纏う七天、 抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ……」
何も起きなかった。
眩い光とかそういうのを期待したというのに、全くもって起きない。
「つまんないのー。」
そう言い、帰ろうとしたその時。ガタガタと洋館の窓が揺れた。
「えっ、ちょ。何!?女幽霊とかお断りなんですけど!?」
ホントにそう。ガチムチのいい男ならいいけど女々しい髪の長い女幽霊とか無理!
ガタガタガタガタと窓の揺れは勢いを増す。嗚呼、これはなんだ。幽霊の怒り?
そんなことを考えていると自分の目の前に何かが飛んでくる。あ、これ避けれない。せめて顔だけ、この顔だけは……
「おにーさん大丈夫そ?w」
可愛い声がして、恐る恐る目を開ける。
そこには蝿のような羽を羽ばたかせ、瑠璃の瞳を輝かせながら細剣を持った少年がいた。
「……天使?」
そんな僕の呟きに少年は笑う。
「天使ぃ?あっははっ!おにーさんなにいってんのさぁ!僕はサーヴァント。おにーさんが呼んだんでしょ?僕のこと。」
「あと、ほれ。低級魔獣がいるところで召喚するからこうなるんじゃん。おにーさんのバーカw」
細剣の先には得体の知れない動物が刺さっていた。
「ひっ、なにそれグロい……」
「ん、あごめんねー。今片付けるね。」
細剣の先を手のひらに当ててそのまま細剣が消えるとかいう手品を目撃して僕は固まった。
「え!なにそれ今の魔法?」
「魔法じゃないよ。僕の特性。」
左手に出ててきた口を見て、小さく悲鳴を漏らす。
「ほんっと、おにーさんビビりだなぁ。まあいっか。」
そりゃそうだ。普通の大学生がこんなグロいものちゃんと見れるわけない。そんなことを考えているうちに、目の前の英霊はくるりとこちらを振り向き、こう尋ねた。
「改めまして…… サーヴァント、クラスはアーチャー。七つの大罪、暴食の冠位を統べる悪魔。ベルゼブブ。
聞こう。君がこの偉大なベルゼブブ様のマスターか?」
幼い少年のような、少女のような顔立ちの英霊……アーチャーの笑顔は、名乗った通り悪魔に見えた。
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コメント
1件
第4話読み終えたわ!椛くん、まさかゲイの大学生で魔導書マスターになるとは思わなかったけど、召喚シーンから超ワクワクした。しかも呼び出したサーヴァントがアーチャーで暴食の冠位・ベルゼブブって…見た目は天使みたいな少年なのに名乗りが完全に悪魔でギャップ萌え🔥 魔獣との戦闘直後に「おにーさん大丈夫そ?w」って軽く助けるスタイルもツボだわ。これからのバトル展開めっちゃ楽しみ!