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preparation
「……」
目が覚める。
レオンさんと話してたら、いつの間にか眠っていたらしい。
妙にスッキリしている頭を働かせて、体を起こす。
机の上には、クロエからと思われる、置き手紙が置いてある。
『ノアへ
私は、お仕事に行ってきます。
冷蔵庫の中に、朝ごはんがあります。レンチンしてください。
クロエより』
クロエの手紙の通り、朝ごはんを食べる。
ご飯中でも、レオンのあの言葉が頭の中を巡る。
“真犯人を見つけられるかもしれない”
本当だろうか。
彼の魔法なら出来るかも…
でも、様子が変だった。
私が犯人に対してどう思ってるとか、どうしてやりたいかとか、レオンさんなら、 考えなくても分かるだろう
レオンさんの代償ってなんだろう?
少なくとも、身体の一部では無さそう。
「暇だな。」
お絵描きも、おままごとも、かくれんぼも、
ひとりで遊ぶのはとても退屈だ。
……1つ、名案が思い浮かぶ。
駆け巡る発想は、私の心を高鳴らせた。
「お外に出よう!!!」
クロエからは禁止されてるけど、警察の人が追って来る気配もないし、ちょっとだけなら。
外に出て太陽浴びないとって、テレビの人も言ってたし!!!
私はお出かけの準備を始めた