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2025.2.14
水視点
「はい、チョコレート。」
爽やかな声が差し出したのは、青いリボンでラッピングされた紺色の箱。左下には白の斜体でこう書かれていた。
WT79
動画でバレンタインチョコを作ってから、毎年手作りチョコを渡してくれていたが……
「ある意味きんときがつくったチョコか。」
「そうだよw」
受け取ろうと箱を手にするが、彼は離してくれない。軽く持っているだけだと笑う彼と力任せに引っ張る俺。
くっそ、力強いな。
どうやら渡してくれないみたいだ。
「いまはまだダメ。あとで食べさせてあげるから。夜のお楽しみ、ね?」
そういいながら微笑む。
きゅぅ、と俺の腹が鳴った音は彼に聞こえていないだろうか。
バラエティ番組をみながら2人で晩飯を食べた。食後のデザートは俺からのチョコレートケーキ。
風呂も入ってしまいもう寝る時間になるが、きんときからのチョコレートは貰えなかった。
あと数分で日付が変わる。
もう渡した気になっているのだろうか。風呂に入っている彼のことは、ベッドの上で待つことにしよう。
スタンドライトの灯りでプロットを書いていると、ふいにシャンプーの香りが寝室に充満する。
スプリングが軋む。
「ねぇ、なかむ。ちゃんとナカ洗った?」
「風呂前に頼まれたからね……///」
「ん、良い子。そんな良い子のなかむにチョコレートあげる。」
頬を優しく触れ、軽いリップ音を立てる。唇に固体が当てられたため、僅かに口を開くとチョコレートと共に彼の舌が捩じ込まれる。小さなかけらは2人の体温でドロドロに溶けてゆく。
もったりとした唾液が舌先を繋ぐ。
いつも以上に甘いキスをしながら、器用に俺の服を脱がす。
少し緩んだ下口に冷たい何かが当てられた。
「ちょっ、は?な、なにしてんの!?」
「え?こっちの口にも食べさせようと思って。」
なにを言っているんだコイツは。
珍しく玩具を使うのかと思いそちらに目を向けると、当てられていたのはマイクの型をしたチョコレート。
なにが普通の人だ。確実に頭がワイテいる。
「…っ///おいっ!挿れようとすんな!!」
「えぇ…じゃあしない?ナカでだんだん溶けていくのがどんな感覚なのか、興味ない?」
「そっ……れは、ある…///」
「ふふっ、えっちなこと大好きだね♡」
きんときは知っているのだろうか、古くから言われている迷信を。
チョコには媚薬の効果があるということを。
もしそれが本当であればどうなってしまうのか、試してみたい。
彼の指示に従って温まった布団と降りると、分厚いマットレスには防水シートが敷かれる。
あぁ、また三日くらいはろくに動けないかもな。
「う”っ……つめたっ。」
「さすがにこれは温めれないからね…ちょっと我慢して。」
十分に指で解してくれたし、潤滑剤が塗られているため痛みはないが、初めて感じる異物の冷たさを快楽として受け取れない。
「うっわ、絵面すご…wこれが本物だったらなかむのえっちな音聞こえるんだろうな…」
「今度やってみない?w」
「ぜったいにやんない!!」
「えぇ〜、やんないかぁww」
変な形に違和感しかない。
気持ちよくなれるような兆しがなく、いつもみたいに軽口をたたく。
「んじゃこのまま10分くらい待とうか。」
「…ぇ、まじ?」
「大丈夫、すぐ気持ちよくなるよ。」
そんな会話を交わしてからほんの数秒で表面が溶けてくる。
あ、これはちょっとやばいかも。
ドロドロになったチョコレートが気持ち悪い。
含まれる成分のせいかナカが疼く。
溢れ出ないようにと挿れられたプラグも前立腺に届かない長さでもどかしい。
快楽が欲しくて腰を揺らしても押さえつけられてしまう。
「んねぇ…きんときのちょーだい…///」
「あと4分だよw我慢して?」
「もぉむり…おねがい…俺のナカ、ぐちゃぐちゃにして…////」
「…っ♡ほしがりさんっ♡」
プラグを抜かれ、彼のモノが入ってくる。
「んっ…///すっごいドロドロしてる♡」
「〜〜ィ”ッ”♡♡♡」
「ぁっ♡っこれ、やばいかも///」
慣らす時間もなく、欲望を打ち付けられる。
彼の熱を異様に感じる。
溶かされてしまう。
「…なかむっ、ちゃんと息して?」
「むい”っ…あ”つぃ”っ♡♡」
「ん”っ…あ”っ♡そこだめっ…♡イグイグッッ♡♡」
「んっ///ごめん、とめらんない♡」
「あ”っ♡♡う”ぐっ…くる”しっ…♡♡」
「ふっw妊娠してるみたいだね♡」
自分でみてもお腹が膨らんでいるのが分かる。
すでにチョコレートで満ちているナカを彼の大きなモノでさらに圧迫される。
「っほしぃ……きんとき、孕ませて…///」
「…いいよ、孕ませてあげる。」
寝室に充満している甘い匂いで頭がくらくらする。
いつもよりナカが熱い。
「はっ♡きんときっ、きんときぃ…♡」
「ん、きもちぃね♡」
ごちゅごちゅと最奥へ繋がる場所をノックされる。
奥の腸壁に先端を押し付けた状態で止まる。
嫌な予感がする。
「……ねぇ、この状態で奥開けたらどうなるんだろうね♡」
「な、に…かんがえてんの……?」
「ちゃんと意識保ってね…♡」
「ちょっ、まって…!むりむり”っ……ぉ”っぐっ♡♡♡」
無理矢理開かれる。
声が出ない。
息ができない。
自分の体内で温められたチョコレートが奥へ奥へと入ってくる。ごぽごぽと異様な音がなっている。
突かれるたびに最奥へ欲を注がれているような感覚に陥る。
「…ぉぁ”っ……ぃ”ッッ、ぐっ……」
「音やっばいなぁw」
「お”っ……ぁ”っ…ま”たイグッッ…」
「まだトばないでよね♡」
もう何時間が経ったのだろうか。
まだほんの数十分だろうか。
強すぎる快楽を逃そうと喉を反らす。
脚の痙攣が止まらない。
ナカが収縮し、結合部の僅かな隙間からチョコレートがでていく。ところてんみたいに先端からでる透明な液体は、シートにそって流れゆく。
背中が濡れる感覚。
薄くできた水たまりがペチャペチャと音を立てる。
イッたときにナカを締めて、彼のモノを鮮明に感じてしまってまたイく。
最高に気持ちいい最悪な循環。
「ね”ぇ…もぉむり”ぃ……ぬいてっ…」
「は?なかむがおねだりしたじゃんっ!」
「お”っ♡♡もぉいらな”ぃ”っ!!イキたくな”ぃッ♡♡♡」
「…ん”っ///締めないでっ///でちゃぅ…♡」
「んぁ”ッ…♡♡い”ぐぅ…♡♡」
あぁ、なんというイキ地獄。
彼は嬉々とした表情でひとくちチョコレートの個包装を開けている。
口内で溶けたチョコレートを口移ししながら、下口につぷりと固形が入ってくる。
まだまだ寝かせてはくれないみたいだ。
彼の肩にしがみついて震える脚で膝立ちをする。
無理をしなくていいと言われるが、この行為に彼の優しさや愛を感じられて、わりと好きだったりする。
指で広げられたナカから、重力に従って出てくるのは溶けたチョコレートと彼の愛液。
ファットブルーム。
脂肪ではないからこの場合はプロテインブルームとでもいうべきか。
いや、再び冷えているわけではないからそもそもブルーム現象と言えないな。ただホワイトチョコが混じっているだけか。
「…なに考えてんの。」
「っ!?まって”…!いぐ…ッッ〜♡♡」
優しく掻き出してくれていたと思いきや、唐突に前立腺を押し込まれる。
先程まで執拗に責められていたからか、彼の指を締め付けながら簡単に果ててしまう。
液体も全て出し切ってしまったようでもう何も出なかった。
瞼の裏で星が瞬いた。
青視点
「あーあ、気絶しちゃった。」
媚薬が多すぎたかもしれない。
ローション代わりにクリームタイプの媚薬をチョコレートの表面に塗ってみた。2種類の媚薬を粘膜から直接摂取してしまったおかげで、敏感になりすぎていたのだろう。
俺のものが熱いと言っていたのもきっとそのせいだ。
後ろへ倒れてしまわないようにしっかりと抱きしめて、体液混じりのチョコレートを掻き出す。寝かせてやりたいが、最奥に出しているから残ってしまう。
粘膜にわずかでも触れるとナカが痙攣し、ぐちぐちと音がする。
気を失っていても煽ってくるなんて、罪深い男だ。
「おやすみ、なかむ。」
彼が作った水たまりも綺麗に拭き取り、ふわふわのベッドに寝かせる。
キスマークや手形など、消せない情事の跡が残る彼に優しいキスをひとつ落とした。