starry-eyed(スターリー アイド)、 「星見るような眼差し」というニュアンスの言い回し
俺、七瀬彩葉は引っ越した初日の夜、散歩にと家を出た。
少し歩けばそこは綺麗な草原。
今日は晴れていてたくさんの星が見えた。
そこに一人、青年が立っていた。
青年は俺に話しかけた。
「ねぇ君、初めましてだよね?」
低音で心地よい声が耳に入ってきた。
俺はカタコトに、「は、はい」と返事をすることしかできなかった。
青年は俺を見てクスクスと笑った。
「な、なんだよ……」
俺はタメ口で話し始めた。
「俺は彩葉。七瀬彩葉。好きに呼んでくれ」
簡単な自己紹介をすれば青年も口を開いた。
「僕は神堂星夜。僕も好きに呼んでもらっていいよ。」
そしてその青年_星夜はニコッと微笑んだ。
「僕の家は夜、入れてくれないんだ。だからいつもこの草原にいる。明日も来てくれないかな?」
俺は戸惑った。そんな家があるか。今すぐそう言いたかった。
「…わかった。明日も行くよ。」
でも言えなかった。星夜の笑顔はどこか少し寂しそうだった。
俺は星空を見上げた。
今日の星は、綺麗だ。
星夜を見た。その目は星のお陰か、 キラキラと輝いていた。