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夏が暮れる日

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夏が暮れる日

1 - エピソード1

♥

130

2025年08月11日

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キーンコーンカーンコーン —


帰りのHRの終わりを告げるチャイムが鳴った


明日からは夏休み


「 あかり ー! 」


見慣れた顔が教室のドアから顔を覗かせた


『 いまいく!』


指定の通学カバンを片手に持って駆け寄る


「ねぇ 。夏休みって何するの?」


『う 〜 ん 。受験生だし暫くは塾で自習かな』


「そっか 。」


進路が決まった幼馴染の侑華《ゆうか》は

空をぼーっと見上げる.


「夕焼け 、今日の綺麗だね」


『ほんとだ 。』


紅く染まった空が美しく綺麗で


見慣れたはずの夕空が今日は見慣れなかった


「暑いし駄菓子屋で氷菓買わない?」


私は微笑んでその提案に賛成をした 。


「おばちゃ 〜 ん 、氷菓もらうねー!」


そう言って侑華はメロン味の氷菓を

2つ手に取った 。


『ん ー っ 、暑い日の氷菓がいっちばんうまい』


ベンチで肩を並べて座り 、

氷菓を2人で食べる 。


「2人で食べるなら尚更美味しい 。」


『ねぇ、侑華』


「うーん、?」


『夏休み 、なんか予定ある ?』


「ううん 、今のところ無いよ。…どうして?」


『そしたらさ、夏休みのどっかで—』


5時のチャイムが私の言葉を遮る 、

思わず軽く唇を噛む私に


「…、夏休みのどっかで … 、なに?」


私の言葉を聞き直そうと

侑華は優しく質問をしてくれた


『花火 、見に行こうよ 。』


高校生活最後の夏 。


「お、いいじゃん花火 。」


突然立ち上がったと思えば


見に行こう !!と振り返って

ベンチに座ったままの私に手を差し出す 。


うるさい蝉の合唱が

一瞬 、聞こえなくなった気がした



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コメント

3

ユーザー

え?続きは?? 面白すぎな!!てか、2人ともかわいいなぁ!

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