テラーノベル
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長年通った結城さんの事務所へ向かう間、お義母さんと俊介さんの関係を考える。母子としてしか考えていなかったけれど
―― お義母さんには教育者としての一面もあるってこと?
と家族SNSのタイムラインを思い出す。それでも、仕事に手を出すのは教育ではない。カメラで監視することも。
「こんにちは。失礼します」
「ああ、来たね。早速だけど、梓さん。この前のデザイン、まだ送ってもらってないよね?」
複数のパソコンに囲まれた結城さんが、くるりと椅子を回して私の方を向く。相変わらず、制服化している白シャツとチノパン姿の結城さんに、私は頭を下げた。
「すみません……家のことで、ちょっと……今ここで完成させたくて、来ました。すぐに出来ます」
何も言わずに、私がパソコンをリュックから出すのを見ていた結城さんは
「家のこと…?」
と呟く。
「ええ……まあ、ちょっと……」
ずっと毎日一緒に仕事をしていたのだ。何かを見透かされる気がして、私は結城さんと目を合わすことが出来なかった。私がデザインを完成させる間、結城さんは離れた席からずっとこちらを見ているようだ。
―― やりづらい
「お待たせしてすみませんでした。今、送りました」
「今日が締め切りだったから構わないよ。それより……」
結城さんが言葉を切ったので、私はパソコンの電源を落としながら彼を見た。
「落ち着かない雰囲気なのは……家のこと?何かに怯えてないか……?」
「……気のせいですよ、結城さん」
そう言って笑えたと思う。私は敏感な結城さんから逃げるように、事務所を後にした。
コメント
2件
結城さん…そうです。あずあずは怯えてます。 なにか手を差し伸べてあげてください。せめて結城さんに話せるような… このままだと仕事ができなくなってしまう、最悪監禁されてしまうんじゃないかと…😰

結城さんに話してみたら❓ 第三者からの目で見てもおかしい・・ってわかると思うけど・・
#不倫
#離婚