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夜、部屋の灯りを落とすと、世界は一気に静かになる。
ベッドの上で隣に座った蓮は、何も言わずに俺の手を取った。
🖤今日、誰かと話した?
低い声。
責める響きはないけれど、逃げ道もない。
🩷スタッフ。業務連絡だけ
そう答えると、蓮の親指が俺の指の内側をなぞった。
確かめるみたいに、ゆっくり。
🖤誰?
一瞬、迷ってから答える。
次の瞬間、体を引き寄せられて唇が塞がれた。
深くはない。
でも、逃がさないキス。
🖤…やだな
唇が離れて、額を合わせたまま囁かれる。
🖤大介が他の男の視界に入るの
息が混ざる距離。
心臓の音が、蓮に聞こえてしまいそう。
🩷でも、仕事だし…
言い訳は最後まで言えなかった。
蓮の指が、顎にかかって視線を上げさせられる。
🖤分かってる
優しい声。
だからこそ、抗えない。
🖤だから、せめて…
今度はゆっくり、確かめるようなキス。
触れるたび、俺の思考が溶けていく。
🖤触れていいのは、俺だけでいて
お願いみたいな束縛。
命令じゃないのが、ずるい。
🩷…蓮
名前を呼ぶと、蓮は少し安心したように微笑んだ。
🩷ちゃんと、ここにいる
そのまま肩を抱かれて、胸元に顔を埋められる。
耳元で、吐息交じりに囁かれる。
🖤逃げないよね?
🩷…逃げない
答えた瞬間、抱きしめる腕に力がこもった。
🖤よかった
その声は、独占する人のものじゃなくて、独占できたことに安堵する人の声だった。
End.