テラーノベル
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放課後の校庭。
空は肩をすくめながら、ざわつく生徒たちを見ていた。
「また、父ちゃんの伝説か…懐かしいな」
陸は眉をひそめ、前を見据える。
「面倒ごとになる前に、片付けておく」
海は陸の隣で、冷静に周囲を観察していた。
「論理的に考えれば、伝説の再現はあり得ない。しかし、人々の恐怖心を利用する者が現れる可能性は高い」
にゃぽんは少し前に出て、目を輝かせる。
「面白そう。私も参加する」
そして後ろに控える日本。
その姿は一見穏やかだが、低く丁寧な声には不思議な威圧感があった。
空も内心、少し背筋が伸びる。
「……もし、またご無礼がございましたら、私が直々に対処させていただきます」
日本の言葉遣いは丁寧だが、声の低さと冷静な目つきが、聞く者の心に刺さる。
⸻
校舎の裏。
落書きされた挑発的な文字を目にした空は、三兄弟の戦闘態勢を外から見ていた。
陸が前に出ると、圧倒的な力で相手を制圧する。
海は冷静に戦況を分析し、攻撃の最小化と反撃の最大化を指示。
空は自由に動き回り、敵を翻弄する。
にゃぽんは鋭い勘で隙を突き、相手を封じる。
そして日本――一歩前に出て、静かに、しかし明確な威圧を持って告げる。
「……どうか、これ以上のご無礼はおやめくださいませ」
その声に、相手は動けなくなった。
空は内心で思った。
「……やっぱり、日本はただの弟じゃない…」
⸻
数分後、全員無傷で不良たちは床にひれ伏した。
陸が拳を下ろす。
「二度と挑発するな」
空は肩をすくめて笑う。
「まあ、面白かったけどな」
にゃぽんは鋭く睨む。
「次は本気でいく」
日本は静かに後ろから見守り、低く言葉を重ねる。
「……これ以上のご無礼は、私どもが許しません」
その敬語の響きに、誰も逆らえそうにない威圧があった。
⸻
夜、三兄弟・にゃぽん・日本は校庭に集まる。
空は笑いながらつぶやく。
「昔は父ちゃんが暴れたらしいけど、俺たちなら今も大丈夫だな」
海は冷静に頷く。
「論理的に、危険は最小限に抑えられた」
陸は拳を握り、にゃぽんは楽しげに微笑む。
日本は低く丁寧に言葉を重ねるが、その背後に凛とした冷たさが漂う。
空は思わず小さく息を飲む。
――こうして、日家の伝説は現代でも形を変え、
三兄弟とにゃぽん、そして日本によって守られていくのだった。
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れもん
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