新登場国
アメリカ🇺🇸
午後の会議室は静かだった。
窓から差し込む光が書類の上を 淡く照らし、空調の低い唸りだけが耳に残る。
資料を広げてはいるものの、視線は文字を追わず、ただ一点を虚ろに見つめていた。
🇷🇺「……薬…足りない……っ」
きっと今にも、泣きそうな顔をしているだろう。目の奥がジンと熱い。
🇷🇺「……」
喉が渇く。
何をしても息が詰まり、頭の中は重い鉛の塊のようだ。
そして、休憩の合図があり、皆が部屋を出ていく。
ロシアは椅子に沈んだまま動けず、両手で顔を覆った。
吐き気がまた込み上げる。
🇺🇸「あ、ロシアじゃん。もう休憩だぞ?」
アメリカが、話しかけてくるが顔を見れない。
顔を合わせてしまったら、バレてしまうかもしれない。
🇺🇸「…大丈夫かよ?」
🇷🇺「だ、大丈夫。もう、休憩する……」
🇺🇸「そうか…じゃあな」
アメリカが、出ていく。
🇷🇺「っ……」
我慢していたものが、飛び出しそうだ。
慌てて立ち上がり、足元のふらつきを誤魔化しながらトイレに駆け込む。
便器に手をつき、喉からこみ上げるものを押し出す。
胃液の苦い味が口いっぱいに広がり、目の奥が熱くなる。
🇷🇺「う”ぅ…ゲホッ」
生きててごめんなさい。
死ねなくてごめんなさい。
吐き終えた後、しばらくその場から動けなかった。
鏡に映る自分は、青白く、目の下に深い隈を落とした別人のようだった。
🇷🇺「……死にたい」
言葉は重く落ち、地面にのめり込んでいく。
だけど、いつも同じ痛烈な現実。
死ぬことは赦されない
体はどれだけ傷ついても、壊しても、必ず再生してしまう。
逃げ場はなく、出口もない。
冷たい水で口をゆすぎ、顔を洗う。
外に出れば、まだ世界は「普通」の日常を装っていく。
アメリカも日本も中国も、笑いながら雑談をしている。
フランスやドイツも、何も気づいてはいない。
ロシアはぎこちない笑みを作り、また席へ戻った。
心の奥で、次の一粒を求めながら。
……え?バグですか?
いつもいいねをくれるaoさん、omuさんありがとうございます!!(勝手に名前出してすいません)本当に、感謝感謝です。
NEXT→300いいね!(下さい🙇♀️)
ではまた!
コメント
4件
えっこれってハートやった人見れるんですか!? ブラウザ版なのでちょっとしかできませんが、、、
またいいね1000♡しときました!!( (神作には毎回いいねを増やすことが使命) やっぱ最高です!!