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「 夏 の果 」
もとぱ
若井side
あの屋上での出会いから、俺の中の何かが確かに動き始めていた。
元貴は誰とも違う。見た目はボロボロで、腕や足には痣がびっしり。だけどどこか儚くて、美しかった。
「 助けたい 」じゃなくて、「 綺麗 」だと感じたんだ。
学校では彼はほとんど孤立している。
誰も近づかないし話もしない。
俺はその様子を遠くから見ていた。彼がどうしてそんな状態なのか、何があったのか知りたくなった。
ある日、授業の合間に彼が教室の隅で縮こまっているのを見つけた。
周りの奴らは、冷たい目で無視している。いや、嘲笑している奴もいた。
俺は心の中で強く思った。
「こんな奴らに負けるなよ」と。
その日の放課後、俺はそっと声をかけた。
「 元貴、よかったら一緒に帰らない? 」
彼は一瞬驚いた顔をしたけど、何も言わずに小さく頷いた。
帰り道、俺は無理に話そうとはしなかった。彼の存在をただ感じていたかった。
彼も少しだけ安心したように見えた。
「 また、ラムネ買いに行こうな 」
そう言うと、彼は少しだけ笑った気がした。
俺はもっと彼のことを知りたい。
彼が何を感じて、何を怖がっているのか。
たとえ彼が「好き」と言っても、本当はそう思っていないことも。
俺はそれでも彼を好きでいたいと思った。
めちゃくちゃスランプです…。
コメント
1件
あわわわわ、見るの遅れたの悲し過ぎる😢💦 ねぇ好き😭() ほんとになづ天才過ぎっ、!! なんでこんな儚い雰囲気?みたいなの表すのとか上手なの‼︎ 尊タヒしちゃうじゃん‼️続き楽しみ過ぎる🫠🫠