「「おい、ちょっと待て」聞き覚えのある声が誰かを呼ぶ。鈴木花子は振り返った。すぐそこに、花子の好きな赤城そらとが立っていた。手には花子のノートが握られていて、息をゼイゼイはいている。きっと走ってきたのだろう。「ノート、見せてくれてありがとな」そらとが言った。花子は顔がポッと赤くなって、首を小さくたてに振った。そのとき、「ガシッ」綺麗な手が花子の腕を掴んだ。花子は驚きながらも反射的にそっちを向く。そこには、学年一のイケメン、立川渚がいた。勉強も運動も気遣いまで完璧な人だ。でも、妙におかしい。ずっと花子を見つめている。しばらくして、渚はそらとを睨んだ。「俺の花子に近づくな。」そういいはなって花子の手を引きながら一緒にそばを離れていく。振り返ると、赤城の目の底には炎が燃えていた。」
「ウッヒョ~ー!!!」
自作の少女マンガを読んだ神田こなつは、あまりの甘さに心を撃ち抜かれていた。そう、私はとにかく少女マンガが大好きなのだ!!キュンキュンがとまらないあまあま系や、少し刺激のあるHな少女マンガも好き!そのなかでも特に好きなのが、二人でヒロインを奪い合う争奪戦と逆ハーレム!イケメン達に囲われるのがさいっこう!!おっと、少し黙りますね。。。そんな私の夢は、やっぱり、イケメン達に囲まれること、でしょ!毎日寝る前に妄想をするんだ。この妄想が恋愛伏線になるといいんだけどな~。あ、もう12時!?もう寝なきゃ。。
私は自分の部屋にあるベッドに横たわって、おまじないをした。それはもちろん、「恋愛に奇跡が起こりますように」と恋愛系の。そして私は眠りについた。
誰もまだしらないだろう。この日から、歴代ごえのこなつの恋愛の縁が結び始めたのを。
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