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あれからランタンもいくつか見つかり、時間も過ぎていくけれど、特別なランタンだけは見つからない。
「そ、そろそろ見つけないと、俺も限界だ…ぴょんでちゅ…。」
「あらあ、この鞭と首輪は楽しいわね。悠夜をペットにでもした気分。」
「不快極まりないのですが……なぜ私だけこんなにも意味不明な装備を……。」
「すっごいカオスだよね。」
聖さんは『ぴょん』『でちゅ』の語尾、悠夜さんは猫耳と首輪をつけていて、泰揮クンは女王様(?)ということで鞭を振り回している。
「私と花月は当たらなくてよかったよね、こんな下品なの。」
「思い出作りとしては、当たったほうが面白いんだけどね。」
「いや、花月はもう少し危機感持って。桃瀬クンの性格を疑いたくなってきたよ…。」
「まだ探していない場所は残すところ書庫だけですね。残り時間も少ないですし、急ぎましょう。」
「随分と広いですね……。」
「知識は多い分には困らないから、ついつい本や資料を集めちゃうのよね…。」
「あ、これ、神話シリーズ…。」
「楓ちゃん、神話が好きなの…?」
「好きっていうか…私も、この人たちみたいに特別な力があればいいなって……。ただ守られて生きるのは……とても寂しいから。」
「そっか……楓ちゃんは、きちんと自分の足で立って生きていきたいんだね。」
「え…?」
「だって、守られるんじゃなくて、自分の意志で生きて、自分で自分の人生を決めていきたい、そういうことなんじゃないかなって思って。」
「そんな立派な物じゃないよ。ただ…私は知らなかったことを知りたい。窮屈に縛られることの無い自由な人生を送りたいだけ。」
「そうなんだ……やっぱり、このパーティ、一緒にできてよかった。楓ちゃんのこと、たくさん知れたから。」
「私も……一緒にいられて…よかった……。」
「花月チャン、楓チャン、こっちに箱があるわよー!」
「きっと、特別な箱だよ、開けに行こう。」
「うん…!」