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昨日は死んだようにベットに入り、
スーツのままシャワーも浴びずに寝てしまった。
そして早朝。
先ほど測った体温計を見ると、
それには38.2°という文字が写っていた。
朝来「今日は仕事休みだな……」
それから着替えたりなんなりして、
会社に連絡をした。
仕事を休むのは気が引けるが、熱が出てるんだからしょうがない。
それに、
昨日の今日でアイツに会うの嫌だしな。
そんなこと言ってたらいつまでも会社行けないんだけど………とりあえず熱出てる間に気持ち落ち着かせないとな、、
______________
泉「はぁ〜………」
少し遠くにある朝来のデスクを見る。
無機物なデスクに彼の姿はない。
いつもならとっくに出社している頃のはずだ。
やっぱり………
昨日の公園での出来事を思い出す。
自分も大概だったと思うが、
彼もとても苦しそうな顔をしていた。
……やはり体調が悪いと言っているのに引き止めるのは良くなかったかもしれない。
けど_______
昨日はあからさまに俺を避けていた。
いや、他の人からはわからなかったかもしれないけど、俺にはわかる。
俺は昔から能力のことがあって周りからよく思われていなかった。
気持ち悪いとか。
話しにくいとか。
近寄るなとか。
みんな表では何も言わないし何もしてこない。
そう。何もしてこない。
誰も話しかけて来ないし近寄りもしない。
まるで自分が爆弾のように腫れ物扱いされているのがヒシヒシと伝わる。
なんど能力なんて無ければいいと思ったか、
………この会社は暖かい。
みんな能力について寛容的で、社長もよく能力について困ってると設備などを整えてくれる。
でも、どんなに暖かい人が集まっていても、
俺がその中で少しだけ異質なのは変わらない。
______________回想。
泉「今日からお世話になります。
泉 圭人です。」
『え〜!めっちゃかっこいい!!』
『仕事できそうだなぁ〜』
入社してすぐ。
自己紹介をしていると、
そんな声が頭に響いた。
みんな最初は快く思ってくれることが多い。が、能力を言ったら話は別。
泉「能力はテレパシーです。心が読めます。
制御ができないのでご迷惑をかけるかもし
れませんが精一杯精進していきたいと思っ
ております。」
『え、テレパシー?
じゃあこれも聞こえてるかもってこと?』
『心読めるとかまじ、?仕事やりにく、』
その日はやけに調子が良くて、
心がはっきりと聞こえてはっきりとわかったし、聞こえる人数とかも多かったと思う。
能力で差別しないとかホワイト企業とかで有名だったから入ったけど、
“ココ“でも、俺はまた………
昔の嫌な記憶が蘇ってきて頭が痛くなってくる。
すると、横の方から声が頭に響いた。
『………テレパシーか、あれ?テレパシーって意思疎通もできるんだっけ?まいっか。』
泉「、っは、w」
聞いてて笑いそうになるぐらいどうでもよさそうにテレパシーについて話していた。
みんないろいろ偏見とか、これからのこととか考えるばっかだったから、テレパシーについてどうでもいい感じで思われてるのが嬉しかった。
たぶん。
きっとこれは朝来だったから出てきた思考で、
それが初めてだった俺には嬉しくて、
気がついたら、アイツを目で追ってて。
笑ってる顔とか。
愛想振りまいてる顔とか。
眠そうな顔とか。
疲れてそうな顔とか。
怒ってる顔とか。
普通に見せてくれて。
普通に話してくれて。
そういうアイツが俺はきっと好きだった。
いや、好きなんだ。
………なのに。
………なのに、
なんで避けられるようになったんだろ。
俺のせいで体調悪いとか、
避けたくて避けてるわけじゃ無いとか。
泉「………わっかんねぇ、」
石火矢「あれ?今日朝来くんどうしたの?
休み?」
俺がそうこう考えていると、
石火矢さんが今着いたようでデスクにカバンを下ろしていた。
泉「……さぁ、俺もわか、」
わからないと言いかけた時、
誰かの心の声が聞こえた。
『朝来くん休みか。埋め合わせどうしよう、、』
石火矢「…?泉?」
泉「あーー、すいません。
朝来今日休みらしいです。」
石火矢「そっかぁ。早く良くなるといいけど
ね」
泉「…………そうですね」
……俺はどうすればいいんだろうか。
______________
金曜日。
結局俺はアレから3日も寝込んでしまい、
今日やっと出勤できるほどまで回復した。
マジで今回の風邪はひどかった……
たぶん疲れてたからなんだろうけど。
そうこうしてると会社に着く。
あんなことがあった手前泉とは気まずいが、
俺もバカじゃない。
泉とずっとこのままなのは気分も悪いし、
何より俺はこの会社が好きだから、
泣く泣く退職〜とか考えるようになったらそれこそ嫌だ。
だから。
俺は寝込みながら決めたんだ。
正直に話してやろって!!!
ほんとに好きなんかどうかとかわかんないし!
それ以外解決法とか思いつかないし!
……ほんとに好きかもわかんないのに悩んでるとか嫌だし。
ぜっっっったいに言ってやる!
という強い意志を込めて会社に入った。
…………はずなのに。
泉「、!朝来………」
朝来「お、おはよー……泉、」
泉「…………おはよう、」
朝来「……………」
思ってた以上に気まずい……!!
なんて切り出せばいいんだ!!?
俺コイツとどうやって話してたっけ!?
やばいやばい、なんか、なんか喋んなきゃ。
泉「………3日も休んでたけど、
体調はもういいのか?」
朝来「、あ、ああ、大丈夫大丈夫。
ちょっと疲れてただけ……」
泉「…………そうか。」
なんなのコイツ!!
さっきからなんかめちゃめちゃしょぼくれてるよ!!?まぁ俺のせいだろうけどさぁ!!?
………とりあえずそのことから謝んないとか、
朝来「あの、さ、こないだのことだけど………
そう言いかけた瞬間。
誰かが後ろから声をかけてきた。
「お〜!朝来〜、体調大丈夫か?」
この人は日野さん。
明るい面白おじさんってかんじで、
よくお世話になっている上司だ。
でも……今は泉と話したいんだけどなぁ、
朝来「おかげさまで元気ですよ。
すいません、3日も休んでしまって。」
日野「いいんだよいいんだよ!
朝来は本当に働き者だからさぁ?
爽やかで顔もいいから会社に活気がでる
よ!!!」
朝来「そ、そうですかね……あの、ちょっと
ちょっと泉に急ぎの用事があると言おうとした瞬間に日野さんがわって入ってくる。
日野「そういえば!!!今日は新入社員の
歓迎会で飲みにいくから!夜空けといて
くれよ!」
朝来「飲み会、ですか?」
日野「そろそろ新人ちゃんたちも慣れてきただ
ろうからなぁ!」
朝来「え、えーと………」
どうしよ、社交辞令的に参加したほうがいいんだろうけど、一応病み上がりだしあんまり酒は、
日野「大丈夫大丈夫!酒ならあんまり飲まなく
ても大丈夫だから!」
朝来「、わかりました。」
日野「よかった!!」
圧強かったから思わずOKしちゃったけど、
大丈夫かな……また酔い潰れないといいけど。
そう思いながら泉の方を見ると、なぜかめちゃめちゃに不機嫌な顔をしていた。
朝来「え、なにお前……どしたの?」
泉「………なんでもない。」
………今は話すのやめとこ。
なんか変な空気になって話しにくかったので、話はタイミングを見計らって切り出すことにした。
______________
朝。出社してデスク周りを整理していると、
久しぶりに朝来が出勤していたらしく、
俺の目の前に来た……
朝来「お、おはよー………泉、」
やばい、話しかけられたのに。
言葉が詰まる、なんて言えばいい?
謝らないと、この前のこと、
そもそも何があったんだ?
聞きたい、いや、まずは挨拶返さないと………
泉「……………おはよう、」
まずい、!!!
色々考えすぎて変な間ができてしまった、!
えっと、とりあえず………
泉「………3日も休んでたけど、
体調はもういいのか?」
朝来「、あ、ああ、大丈夫大丈夫。
ちょっと疲れてただけ……」
泉「…………そうか。」
…やっぱ、
あの日引き止めない方がよかったよな、
いや、そもそもなんか俺のせいって…………
………直接聞いてみるのはまずいんだろうか、
朝来「あの、さ、こないだのことだけど………
朝来が話しかけた時、上司である日野部課長が
朝来の方にやってきて、さりげなく肩を組む。
そして目の前で飲み会がどーだのあーだの言って話し始めた。
朝来と話してたのは俺なんだけど、?
見てわかんないのかな。
しかもなんか距離近くね??
朝来『どうしよ、』
おら。朝来も困ってんじゃねぇか。
早くどけよマジで。
話に割って入ろうとすると、
なぜか口が開かない。
は、?なんだこれ。
『口挟むなよ』
そう頭に声が響いて、
見ると、自分を日野課長が睨んでいた。
これは多分、日野課長の………
でも上司とかに慣ればなるほど詳細的な能力って教えてもらえなかったりするからな………
俺日野課長とあんま話したことねぇし。
てか……コイツ、
『あ〜、やっぱ朝来くんはイイなぁ?
健康的で爽やかでカワイイ!
…………早くお持ち帰りしたいなぁ』
泉「………!!」
一瞬で寒気と全身に鳥肌がたった。
もしかしてコイツ、飲み会で朝来を……??
色々考えていると、やっと話が終わったようで日野課長が離れていく。
さらには、離れ間際に俺にニヤニヤと気持ちの悪い顔を浮かべてきた。
本当に気持ち悪い。
一発殴ってもいいかな。
そんな事を考えていると、朝来がじゃあと言って自分のデスクに向かう。
………何話そうとしてたんだろ。
そう思いながらパソコンの電源をつけた。
______________
朝来「はぁ〜………」
結局、あれから何度か話そうとしたがなかなか機会がなく、気がつけば飲みの時間になっていた。
日野「おーい!朝来いくぞ〜!」
なぜか日野課長に肩を組まれて歩く。
この人今日やけにテンション高いなぁ、
まぁけどこれぐらいのおじさんって飲み会好きだもんな。
まぁ俺も飲むのは好きだけど。
………泉と話すのは帰りとかでいいか、
______________
浮見「はーいじゃあみんな適当に座って〜
新入社員の子はできれば固まって座って
ね!」
そう浮見さんが呼びかける。
今回の催事は浮見さんか。
どうりで来たことある店だよなぁw
病み上がりで飲み会には少し憂鬱な気持ちだったのだが、よくいくお店で少し気分が上がった。
飲み会の時は基本同じプロジェクトの人達や仲のいい先輩、同期と飲むのだが、
今日はせっかくの新人歓迎会だし、
新人と近い席に座った。
泉は浮見さんと石火矢さんの近くに座っていて少し遠いが、まぁ帰りに捕まえるぐらいはできるだろう。
社員「では!みなさーん!カンパーイ!」
「「「かんぱーい!」」」
そうして席がガヤガヤと明るくなる。
初めて後輩ができたけど、
できてみるとなんかかわいい。
気の合うやつも結構いるし、
職場がより一層活気好きそうだ。
そんなことを思いながら周りの人と話をしながら嗜む程度に酒を飲む、
今日は回るの早い気がするな、
これぐらいでやめとこ。
そう思いながら最後の一口を飲みきると、
日野さんから呼ばれる。
朝来「、?」
目で何かと訴えると、
こちらに来いとのことだった。
めんどくさそうな予感がするが、行かないと行かないでめんどくさいことになるので、渋々移動する。
日野さんに案内されて座ると、
なぜか部長と日野課長の間に座らせられた。
…………なんで?
朝来「あの〜、?日野さん?
なんで俺ここに、?なんかしでかしました
っけ?」
そう聞くと、日野さんは笑いながら俺の方に手を置き、その逆だと返した。
日野「この前のプロジェクト!!
朝来くんのおかげでスムーズに進んだ
上大成功だったからね!!部長にも朝来
くんの有能ぶりを話したくて呼んだんだ。
本人がいた方がよく伝わるだろ?」
うわぁ〜………めんどくさ〜………
それに俺特にそのプロジェクト目立ったことしてないぞ?
なんなら泉の方が………
と思い目をやると、泉はなぜか獣かってくらい目をギラつかせてこちらを睨んでいた。
…………俺なんかやったっけ、
………今はあんま見ないどこ。
______________
飲みの時間になり飲み屋に行く。
店は浮見さんセレクトなので間違いなく美味いのだが、今は飲み会どころではない。
ぜーったいに、絶対にあのヘンタイクソジジイは朝来に何かふっかける気だ。
今日一日探ってみたが、
アイツは男色でだいぶそっちの世界では楽しくやっているらしい。
多分だけど朝来に飲ませてそのまま持ち帰る気だ。
なんとしてでも阻止しないと、
と、思っていたのだが、
最初は2人別々の席に座っていた。
見当違い……ということは感だが絶対に無いので多分ある程度朝来が飲んだ後にしかけるんだろう。
浮見「………おーい?泉どうしたー?」
泉「ん、?何がですか?」
石火矢「いやいやいや、めちゃめちゃあっちの
席凝視してるけどなんかあったの?」
泉「いや、べつになにもないです、」
浮見「ふーん?
もしかして気になる子でもいた!?」
るんるんで浮見さんが聞いてくる。
まぁ朝来が居るし、
間違っちゃいないんだけど、
多分浮見さんが言う“気になる子“っていうのは新入社員でということなので、いいえと否定
する。
そうすると、「なーんだぁ、つまんないのー」
そう言ってお酒の入ったガラスをくるくると回す。
割と酒回ってんなぁこの人。
そう思いながら自分も酒を少し飲む。
石火矢「あ、朝来くん立った。」
はっとして朝来の方を見ると
案の定アレに呼ばれていた。
やば、俺も行かないと………っ!!??
いきなり足が動かなくなって、立とうとしていた胴がバランスを崩す。
石火矢「え!??泉くんどうしたの?」
泉「………なんでも無いです。
足が痺れました。」
浮見「なにそれ〜!!!w私の後輩かわよ!」
………2人には痺れたと言ったが、
コレは痺れとかそういんじゃない。
日野課長の方を見ると、
満足気にこちらをみてニヤついている。
……多分だけど、体の一部の動きを一時的に封じる能力なんだろう。
時間制限………は、多分無い。
初めて能力を使われた時は日野課長が離れたら解けた。
じゃあ考えられるのは距離か………?
…………わかんないけど、
今はとりあえず様子見しよう。
くっそ、遠いから何話してんのかわかんねぇ、
…………朝来、
______________
それからしばらくして、
部長「いやぁ〜!もっといけるよ朝来く〜ん」
朝来「ん〜………」
俺は酔った部長に絡まれてめちゃめちゃ酒を飲んでいた。
日野さーん?なんか飲まなくてもいいからとか言ってませんでしたっけ????
その割には1ミリも辞めさせる気概がないんですけど????
てか、まじでやばい、
ねむくなってきた、
頭まわんねぇ…………のみたくない、
日野「………部長!そろそろみんな酔いが回っ
て きた頃でしょうし、お酒弱い子たちは
疲れ た でしょう。ここらで一旦お開きに
しませ まんか?」
部長「え〜?もうかい?もうちょっと飲みたい
んだけどなぁ………朝来くんもそうだ
ろ〜う!あはははっ」
朝来「え、いや………おれは、」
日野「じゃあまだ元気な人だけで二次会とかど
うですか??朝来もできることなら飲みた
いでしょうけどこの様子ですし、それに近
年はこういう催し事にうるさいでしょう?」
部長「んー、確かになぁ、
酒は飲みたい時に飲むもんだしな!!
よし!諸君!元気なものだけ二次会だぁ
ーー!!!!」
ふぅー………
やっとおわりかぁ、それにしても、
ひのさん口出すのおそすぎ…………
ぶちょーの推しつよすぎて結構のんじゃったししかもあの人乗せるのもうまいし、
あ、それより、
………いずみ、いずみどこだろ。
はなし、できっかな?
やばい………ねむすぎ、
日野「……だし、………だろ?
_______朝来は俺が連れてくよ」
なんかそんな感じの会話がきこえて、
俺は意識を手放した。
______________
朝来「ん………?」
日野「はぁっ、はっ、はぁ♡」
ん、なんだ………?って、
朝来「うわぁぁぁああ!!!???」
日野「ああ、起きたのか。
案外早かったな」
は、なに、何が起きてんだ?
………一応理解したくも無いけど目の前に起きていることが目と耳と脳で整理させる。
多分俺はあの後酔い潰れて寝ちゃって、
その結果日野さんにお持ち帰りされて、
…………今公園で盛られてる。
ヤダヤダヤダ!!!マジで無理!!
てか公園の茂みとか頭おかしいんか!!??
大学生でも滅多にやらねぇよ多分!!!!
日野「あ、いまこんな公園で?って、
思ってる?良いよねぇ公園………
誰かに見られるかもしれない背徳感、
スースー通る風、
ちょっと環境の悪い場所での、****♡」
朝来「〜〜!!!???」
あまりにも気持ちが悪すぎて声が出なくなる。
ちなみに*の部分はキモすぎるので表現したくも無い。おえ、
こんなジジイとヤル趣味はねぇ!!!!
……ので、跳ね除けてやろうと思ったのだが、
朝来「は、なんで………」
日野「いいでしょ〜?俺の能力。
近くにいると相手の動きを封じれるんだ
しかも体の一部だけ〜とかもできるよ♡
遠くにいると制限とかいろいろあるけど」
そう言いながら俺の腹をスーっとなぞって、
シャツの中に手を入れてくる。
朝来「いや、!?は、まじ……??
やめろって!!??」
日野「シーっ声が大きいよ?
近所の人に聞かれても良いのかなぁ?
それとも………聞いて欲しいの?」
口を塞がれて耳元でそう言われる。
ゾワッと鳥肌が立つと同時に、頭に電流が走る。
朝来『や、やめろって………』
日野『ふふふ、
あさらいくんの下着は何色かなぁ??』
…………自分に待っている未来を視る。
動けなくて、
口も塞がれて、
こんな状況で、
誰もいなくて、
どうしようもできない。
居るのは俺と目の前のキモいおっさんだけ。
そうこうしているうちに手は胸元まで伸びていて、相手の息遣いは荒くなって、
なんならズボンのチャックを汗ばんだ手でズルズル滑りながら下げていた。
きもちわるい、
何かが込み上げてきて涙目になる。
いよいよという所で目を瞑った。
その瞬間。
日野「、ぐっふ………!!??」
ドスっというエグい音が鳴って、
課長の脂肪だらけの図体が1メートルほど先の所に飛ぶ。
………何が起きたんだ?
訳もわからずフリーズしていると、
手を掴まれて立ち上がらせられる。
どうやら、
課長が痛みで能力を解除したらしく、
体はしっかりと動いた。
ていうか、この手、
見ると泉が居て、
「走るぞ!!」
そう言って手を引かれて走っていった。
どうやら殴られたらしい課長は、今もまだ痛みに耐えられず、なんとも言えない声をあげていた。
そのまま俺は引かれるがままに走っていく。
俺はまだ状況の整理とか感情の整理が追いつかなくて、まともに考えれてなかったけど、
いつもならムカつくそのキレーな横顔を、
その時はずっと見ていたいと思った。
………思ってしまった。
______________
[おまけ]
⚪︎日野課長
・マジでキモい変態おっさん。
・よく発展場に行っては若い男の子を食ってい
る。
・最近ハマってるのは通勤中に近くにいる
DKにセクハラすること。
・タイプは若くて健康的でちょっと童顔だけど
ちゃんと男ってわかる感じ。きもい
・朝来くんは色々とドンピシャすぎて今回の
話に至る。
・本当はホテルに連れ込むつもりだったが、
我慢できずに公園で盛り始めた。
⇧
コイツが見つかった原因はコレ。
⚪︎今回の飲み会の泉くん
・女性社員にチヤホヤされます。
基本的にはクールだけど爽やかに返します。
・男性社員にはちょっと男の子っぽい所を
見せるところが女の子を沼らせる要因です。
・ちなみに朝来くんが飲まされている間は
一生監視して尚且つ一生足が動かないかと
試行錯誤していました。
______________