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一行は、校舎中央の職員室に集まっていた。
窓の外は暗く、
校内には、
まだ微かな邪の残滓が漂っている。
リンクが、
簡潔に口を開いた。
「状況を整理する」
全員の視線が集まる。
「残っているポイントは二つだ」
静かな声だったが、
迷いはない。
「一つは――ルビー」
リンクは、
職員室の奥を見回す。
「俺はここで、
ルビーの襲撃を受けた」
その言葉に、
空気が一段、引き締まった。
「生徒だ。 だが、
普通の状態じゃなかった」
次に、
ブルーミーが前に出る。
「……クレアの件だが」
全員が向き直る。
「先ほど、 クレアの邪だけでなく、
オリバー、ジップ、エドワードの邪とも戦った」
スカルが、
静かに補足する。
「三体とも、
祓い切っている」
「……救済、だな」
エンゲルが呟く。
ブルーミーは、
小さく頷いた。
「残るは――
クレア本人と、
ルビーだ」
リンクは、
すぐに決断する。
「先にルビーを探す」
「校舎内だ。 まだ、
遠くには行っていないはず」
一行は、
即座に動き出した。
先頭は、
リンクとブルーミー。
二人は、
邪を切り伏せながら進む。
迷いのない剣閃。
光が走り、
道が開かれる。
後方では、
エンゲルとバブル、チップが
確実に援護を行う。
そして――
スカル。
タヴェルと同様、
ハヤブサの弓を構え、
古代兵装・矢を放つ。
正確で、
無駄のない射撃。
「……慣れてきたな」
タヴェルが感心する。
「悪くない」
スカルは短く返す。
廊下を抜け、
階段を上がる。
最後に辿り着いたのは――
パソコン室。
扉は、
半開きだった。
リンクが合図し、
一斉に中へ入る。
そこで――
「……いた」
画面の光に照らされて、
ルビーがいた。
生徒の姿のまま、
静かに、
パソコン室の中央に立っている。
だが、
その空気は――
明らかに、
普通ではなかった。
一行は、
距離を保ったまま、
ルビーを見据える。
次の局面が、
静かに始まろうとしていた。