テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
51
1
【新たな居場所、ふたりの少年との出会い】
〜ダダンのアジト〜
Side: リナ、ガープ
新世界・ロザリア島を発ってから1週間後。
ガープとリナが乗った軍艦は、ようやくフーシャ村に到着。 到着したあとその奥にある【コルボ山】へ来た。
ガープ「ダダンはいるか?急用、急用じゃ!!」
ドンドンドンドンドンドン!!!!!
ガチャ
ダダン「ガープ!!……さん、 あんた朝っぱらから いったい何の用ですか…!!エースももうあっという間に7歳ですよ!」
ガープ「ほほう、エースも順調に育ってるようで何よりじゃな」
到着するなりかなり大きく扉を叩き、鬱陶しそうに扉を開け出てきた者こそガープの知り合いである女山賊・カーリー・ダダンだ。
☆
ガープ「ほんで、今日からこの子もエースと一緒に育ててほしいんじゃ」
ダダン「………………ハァ!?!? も、も、 もう1人増えるゥ!? しかも女!!!!」
ガープ「軍艦で聞いたんじゃがこの子の年はエースより2つ下、新 世界から来たかわいい女の子じゃ!」
ダダン「ハァ… この小娘も決定ですか」
ガープ「あ?( 黒笑」
ダダン「お預かり致します!!!!!」
こうして、波乱万象?の生活が幕を開ける事になった。
☆
〜ダダンのアジト〜
Side: エース、リナ、ダダン、その他手下達
ダダン「はああ… ガープのヤツ、また預けてったと思ったら今度は女かい! あたしゃ知らないからね」
マグラ「まーまーお頭…」
リナ(幼少期)「……」
ガープと別れ、さっそく小言を言うも、預かった以上はとリナに矛先を向ける。
ダダン「お前、家事はできるんだろうね」
リナ(幼少期)「……はい。母の手伝いを よくしていたのでできます」
ダダン「ンなら掃除・洗濯・靴磨き、もろもろ込みでやってもらうからね。1日に1回、茶碗一杯の米、これだけは保証してやる。あとは自分で調達しなよ、 そして勝手に育ちな」
リナ(幼少期)「はい、ありがとうございます」
彼女もこの山小屋で生活するにあたっての説明を受ける。1日に1回、茶碗一杯の米は保証すると言われ あとは調達しろとの事。リナもそれをすんなりと承諾。
☆
エース(幼少期)「……」
チラ… チラ…
エース(幼少期) ( あの女… 誰だ?)
ダダンとリナのやり取りを、文字の書かれたタンクトップを身にまとった少年… エースが見ていた。
☆
リナ(幼少期)「……ごちそうさま。」
タッタッタッ
それから数時間後。 エースが狩ってきた夕食を食べ終え、リナ は1人でどこかへ行ってしまった。
エース(幼少期) ( どこ行くんだ…?追いかけてみるか )
タッタッタッ
同じく食べ終えていたエースもそのあとを追い、
目を離した隙にアジト内に子供がいなくなってしまう。
☆
〜中間の森〜
Side: エース、サボ
エース(幼少期)「お〜〜い!サボ〜〜!!!」
サボ(幼少期)「エース!遅かったな。どうしたんだ?」
エース(幼少期)「遅くなったのは悪かった。いやでも、詳しい話はあとだ… 今からついてきてほしい場所があるんだよ」
サボ(幼少期)「えっ?い、いいけど…」
タッタッタッ
所変わり中間の森。エースは一度サボと合流して、
2人で一緒にリナを追う事にし、走り出す。
☆
〜中間の森・奥地〜
Side: エース、サボ、リナ
走って、走って、走って、ひた走り、 森の中をさらに進むと… 大きな大きな木の近くで例の女の子・リナが座り込んでいた。
エース(幼少期)「……こいつだ。 こいつがジジイに連れてこられて、ダダンのとこに転がり込んできたんだ」
サボ(幼少期)「へえ、女の子か… おれ達と同じくらいの子だぞ」
リナ(幼少期)「誰…?こっち来ないでっ…」
ガチッ ( 弱い結界を張る )
エースは一緒に来たサボへ女の子、リナを指さす。 リナにとっては1年前の事になるものの家族をほとんど殺されてしまったという事もあり初対面の男の子・エースとサボにも警戒心丸出しで、 2人が近寄ろうとすると魔法を出してガードを固めた。
サボ(幼少期)「これ… なんだ?悪魔の実??」
エース(幼少期)「……」
リナ(幼少期)「私は魔法使い… バケモノなのよ。 お願いだから早く帰って、私は誰とも馴れ合う気はない…」
サボ(幼少期)「初めまして、名前教えてくれよ!おれ達はキミと仲良くなりたい!!」
エース(幼少期)「……」
早く帰れとリナが追い出すも効き目なし、彼女が女の子だとわかるとまずは先陣を切るかのようにサボが友好的な雰囲気でリナに対し笑顔で挨拶した。 エースはかたくなに挨拶せずそれを黙って見ている。
☆
リナ(幼少期)「……」
サボ(幼少期)「ほらエースも挨拶しろよ!もともとはお前が先に出会ったんだろ?」
エース(幼少期)「………………ハジメ、マシテ」
サボが催促すると、既に出会っていたエースもかなり渋々… といった感じで挨拶した。
サボ(幼少期)「おれはサボっていうんだ!年は7歳!」
エース(幼少期)「………………エースだ。7歳」
サボに続いてエースも名乗ると、リナは警戒したままゆっくり口を開く。
リナ(幼少期)「…………私は… 私はエンジェル・D・リナ、5歳です…」
サボ(幼少期)「5歳…?俺達の2つ下か!仲良くなれそうだ!!」
リナ(幼少期)「や… 優しくしないで… またいなくなられるのが怖いから、友達なんていらないっ… (泣)」
エース(幼少期)「……?」
タッタッタッ
リナも名乗ったはいいが彼らが自分と友達になろうとしているとひと目で見抜いたのか家族のような大切な人にいなくなられるのはイヤだと泣きながら走っていき、エースは疑問に思う中サボはただ1人何かに気づく。
☆
サボ(幼少期)「……きっと何かあったんだよ。追いかけよう、エース。」
エース(幼少期)「あ、ああ… あいつ泣いてたけど」
サボ(幼少期)「だからおれ達が寄り添ってあげるんだ!おれはどうしてもあの子と仲良くなりたい」
エース(幼少期)「…………まあ… おれも… ちょっとだけ、キョーミがあった」
サボ(幼少期)「決まりだな、ほら行くぞ!✨✨」
タッタッタッ
先に行ってしまったリナを追って寄り添ってあげるべく、2人も走り出す。
☆
サボ(幼少期)「いた…!えっと、リナだよな。どうしたんだ?おれ達に話してみてよ!」
リナ(幼少期)「……」
エース(幼少期)「おれ達に… やれる事… は、してやる」
2人の足の速さならあっという間に追いつき、サボは再び友好的に、エースは女の子との関わりに慣れていないのがダダ漏れで不器用に話しかけるもリナはうつむいたままだ。
☆
リナ(幼少期)「話す事なんてない… あっちいって…」
サボ(幼少期)「大丈夫!おれ達はいなくならないよ。だから話してくれよ、リナ」
エース(幼少期)「……」
サボ(幼少期)「エースもなんか言ってやれ!不器用なんだからさ〜」
エース(幼少期)「うるせェ!!💢💢 ……そ… 側にいるから、話してみろ。おれとこいつがいれば、話せるか?」
この時にはもうサボもエースも目の前まで来ていて、あまりにもグイグイ来る2人に対してリナも観念したのか1年前の事を2人に話す事にした。
☆
〜説明開始〜
リナ(幼少期)「……家族が殺されたの、1年前に」
サボ(幼少期)「えっ…!?」
エース(幼少期)「犯人は海賊か?」
リナ(幼少期)「違う… 殺し屋だって聞きました。 SPIDERとか言ってたような…」
サボ(幼少期)「SPIDER!?有名だよ!!そんなヤツに家族を殺されるなんて… 酷い… リナは女の子なのに!!!」
リナ(幼少期)「……生き残ったのは、私と姉だけ。 姉も遠くに旅立っていった」
サボ(幼少期)「お姉さんがいるのか!!」
エース(幼少期)「姉貴が生きてただけでもよかったじゃねェか」
リナ(幼少期)「犯人の目的は姉じゃない… 魔法を持つ私なの…!!( 泣」
サボ(幼少期)「リナの首を狙って… 家族が庇った!?」
コクン… ( リナうなずく )
サボ(幼少期)「あんまりだよ…!!辛かったな、リナ… ここにいればもう大丈夫だから」
なでっ ( 頭撫でる )
リナ(幼少期)「ふぇぇっ… ( 泣」
説明が終わると、サボが頭を撫でてその事から気が抜けて、タガが外れたのかリナも涙がどよっと溢れ始める。
サボ(幼少期)「エースも来いって!お前なに突っ立ってんだよ!」
エース(幼少期)「……」
ぎゅうっ ( 抱きしめる )
エースはゆっくり歩いてくると、サボが頭を撫でているからと抱きしめてきた。
☆
サボ(幼少期)「リナ、これからよろしくな! 3人でずっと一緒にいよう!!」
エース(幼少期)「そ… その… よろ、しく」
リナ(幼少期)「……フフッ」
元気よく言うサボ、途切れ途切れに言うエース…
二人を見て、リナがようやく笑顔を見せた。
エース(幼少期)「……!!!」
ドクン… ドクン… ドクン…
エース(幼少期) ( し、心臓がうるせェ… それになんなんだ…?今のこの気持ち… )
彼女の笑顔を見たと同時に、エースは1人不思議な気持ち… ‘‘ 恋心 ’’ が生まれた。これはリナに一目惚れしたのだ。
サボ(幼少期) ( ……?なんかムズムズするな… )
さらにその感情を抱いたのはエースだけでなく、 サボも彼女に一目惚れしていた。
☆
リナ(幼少期)「これからよろしくお願いします。」
年齢や性別は違えど、エースとサボの2人から エース・サボ・リナの3人になった瞬間だった。
☆
〜ダダンのアジト〜
Side: エース、リナ、ダダン、その他手下達
ダダン「おーおー帰ったなガキ共。メシは獲ってあるんだろうね」
エース(幼少期)「外に置いた」
ダダンの手下「メシだーー!!!」
ダダンの手下「今日はクマか!」
タッタッタッ
エース(幼少期)「……?」
アジトに帰るとエースがダダン達に知らせる…
……が、リナはやはり1人姿をくらました。 エースも友達になったばかりの彼女が心配で 話を終えると追いかけに向かう。
☆
リナ(幼少期)「……」
エース(幼少期)「おい、そんなとこで何してんだ。 こっち来い。カゼ引くだろ」
リナ(幼少期)「エース… くん?」
エース(幼少期)「エースでいい。」
リナ(幼少期)「エース…」
他の男の子とは接した事がなくほぼくん付け。エースにもくん付けで呼ぶが呼び捨てにしろと訂正される。
エース(幼少期)「し… 心配なんだよ。気づけバカ女… ///」
リナ(幼少期)「優しいね。ありがとう」
エース(幼少期)「フンッ」
エースもサボも初めて接する事になる女の子… この中からエースは一緒に生活する事になる。女の子だからとさっそく心配事が生まれてカゼを引かないよう、自分の毛布でくるんでどうにかあたためてあげる事に。
リナ(幼少期)「ごはんは食べなくていいの?」
エース「持ってくるからこっちで食う。お前もまだ馴染めないんだろ。だからおれと食えばいい」
リナ(幼少期)「ありがとう。」
彼女より先にアジトで暮らすエースが 一緒に夜ごはんを食べて側にいようと決断、リナ自身もその気持ちが嬉しかった。
☆
ダダンの手下「出てこねぇなと思ったら… あっちで食ってやがったのか」
ダダンの手下「仲良くなってきたなー。」
手下達もこれから2人の子供の成長を見守る事となる。 のちにさらにまた子供が増えるとも知らず…
コメント
1件
お読みいただきありがとうございます!第6話、とても素敵なお話でしたね🌷 リナが過去の悲しみを抱えながらも、エースとサボの不器用で真っ直ぐな優しさに少しずつ心を開いていく過程が丁寧で、胸がぎゅっとなりました。特に、サボが真っ先に「仲良くなりたい」と声をかけ、エースが照れくさそうに「側にいるから」と言う場面、ああいう距離の縮め方、すごく好きです。 そしてラスト、二人が同時にリナに恋心を抱く描写…今後の関係性がどう育っていくのか、続きが気になって仕方ありません!ダダンたちの「見守る」視線も温かくて、彼女の新しい居場所が少しずつできていく予感がじんわりと伝わってきました。 いちご🍓さんの描く子ども時代の柔らかい空気感、とても素敵でした。また続きを読めるのを楽しみにしています✨