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瑞希ってちゃんと呼んでる!よかった、でもこれからどうなるんだ、、、

記憶喪失じゃ……ない? じゃあ、このセカイは……どんな結末を迎えるんだ? ……わからん……。
ユメを見た。
交通事故にあって、記憶喪失になる。
そしてその結末は枝分かれしている。
……そんな、ユメ。
でもそれは別のセカイ線の話。
じゃあこのセカイは?
……
どうなるかなんて、運次第だよね…
『絵名…どうして……?』
病室のベットですやすやと眠る絵名にボクは抱き着く。
どうして、何で……?
せっかく救えそうだったのに。
もしかして、絵名はこれを狙ってたの…?
そんなの、そんなの……!
「瑞希…売店でおにぎりとか買ってきたから食べる、?」
奏とまふゆはレジ袋を見せながら気まずそうに笑う。
『あー…あんま、お腹空いてなくて……』
「…そっか、じゃあ……私達はご飯、食べてくるね…」
「食べたくなったら何時でも言って」
『うん…ありがと、、』
バタンと扉が閉まり、静かな病室にボクは1人きりになる。
絵名のお母さんお父さんと弟くんは今先生から話を聞いている。
…どうなっちゃうんだろ
何か、嫌だな……誰か病室に居てくれないと、飛び降りちゃいそうだよ、、、
『っ…』
視界は涙で溢れてよく見えない
でも、ボクの体は勝手に動く。
止まることなんて出来ず、窓枠に足を掛け__
__身を乗り出そうとした瞬間、誰かに腕をグイッと掴まれる。
『っ…、?』
後ろを振り向くと__
「ダメだよ…瑞希……」
涙を流しながら笑っている絵名が居た。