命と同じように、恋にも命日がある
1年の夏、今年一暑い日いつも以上にみんみんと
泣いてる蝉
3階の教室からみえる渡り廊下
人気者の彼の姿があった
いつも、みんなに囲まれていて、笑顔で
スポーツができて、天然で、まるで星のように
輝いていた
私と真逆の性格。
私はと言えば、いつも教室の端にいて、
皆にコソコソと変な噂を立てられていて、
スタイルも良くなくて、毛深くて、真顔で、
スポーツなんか1つも出来ない
みんなから見ると私は空っぽな夜の空のような
存在だった
「ずっと笑顔で疲れないのかな、私だったら
ずっと笑顔でいられたとしても、愛想笑いだろうな笑私と初めてあった時はそんな人じゃなかったのに」そんなことを独りでブツブツと心の中で呟く
去年の冬
高校の試験を受けに行く私。
試験とか、人がいるところが嫌いな私は
受けに行きたくなくて仕方なかった
通信に行こうか迷ったけど、1人で勉強は出来ない
だから行くことにした、高校の校門の前でモジモジしていると、「受験生?何もじもじしてんの?」
私はびくりとし、「はい、そうです、」
といい、辺りをキョロキョロ見回した
「遅れるよ、こんな所でもじもじしてると、
目立ってしょうがないから、受けないなら帰りな」
と言われ彼は去った
私は涙が溢れてきて、家に帰ろうと迷ったが、
今まで勉強頑張ったのに無駄にしたくないと思い
試験を受けて見事に合格した
私は彼を忘れられなかった、普通だったら忘れるはずなのに、なぜか、忘れられなかった
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