テラーノベル
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最近、薬を買った。どこが悪いとかではなく、処方しといた方が色々便利になるらしい。確かにこの薬のおかげで、色々なことが上手くいった。人間関係も勉強も、この薬ひとつでスラスラこなせる。今や世界中、この薬でもちきりらしい。
ただ、最近この薬の副作用が発覚した。それは「遠近感が分からなくなる」というものだった。一部の人々は「この薬を無くすべきだ!」と叫んだ。一部の人々は「それは極論にすぎない」と一蹴した。一部の人々は沈黙を貫いた。既に「薬の副作用」は大半の人間にまわっていたらしい。「遠近感が掴めなくなった人達」は暴言を吐いたり、他者を傷つけることに躊躇いが薄れていくそうだ。ああ、恐ろしい。みんな死ねばいいのに。
コメント
1件
おお、これは……読み終わったあと、じわじわくるタイプの話だわ。一見SFっぽい便利薬の話かと思いきや、遠近感がなくなるって副作用が、現実のSNSとか空気感の喪失を連想させてきて、ラストの「みんな♡♡♡ばいいのに」の一文で背筋が冷えた。まだ1話だけど、この皮肉と風刺の効いた空気感、めちゃくちゃ好み。続き読みたい🔥