短編集

とある日の休日。

おかめさんのいえで、のんびりとソファーでくつろいでいる時間。お互いに、くっついた状態で、ソファーに座っている。言葉は発しないけれど、どこか心地よくて。

突如、おかめさんのスマホと自分のスマホが鳴る。送信元はメンバー全員のグループLINE。

般若：今度メンバーで旅行しない？

般若さんからの提案で、他のメンバーも次々返信が返されていく。

隈取：いいなそれ！どこ行くつもりなんだ？

阿形：めっっっちゃいいそれ！温泉とかいきた～い！！

残りは自分とおかめさん。しかし、いつの間にかおかめさんはメッセージを送信していた。

おかめ：そうだね。どこ行こっか？

隈取:狐は？

隈ちゃんからそう聞かれて慌ててスマホを取り、メールを送る。

狐：ぜひ行きたいです。

般若：旅行先はまだ決めてないんだけど、阿形のいうとおり、温泉とかどうだ？

狐：いいですね！賛成です。

ちらりとおかめさんの方をみると、その視線に気づいたのか、にこっと笑ってくる。

おかめ「温泉、楽しみだね。」

---

時をまたいで数週間後、今日は待ちに待った旅行日だ。集合場所である駅で待っている。すると遠くから背が高い人がこちらに手を振っているのが見えた。

狐「あ、おかめさん。」

おかめ「きっつん。早いね。まだ集合時間前なのに」

狐「……楽しみで早く着いちゃいました……。」

正直、集合時間前といっても、5分ほど前なだけであるが、いまだに残りの三人がこない。

集合時間より10分ほど遅れた後、三人やってくる。

般若「ごめん、少し遅れた…」

隈取「すこし忘れ物してな。」

阿形「寝坊しちゃってぇ～！」

遅れてきた三人は謝罪の言葉を紡ぐ。まあ別に5分くらいの遅れならなんとも思わない。

般若「あ、そろそろ新幹線出るから急ごうぜ！」

般若さんの言葉を聞いて、みんな慌てて新幹線へと向かった。

ーーーーーー

おかめ「……じゃ、チェックインしてくるよ。」

狐「あ、はい！よろしくお願いします！」

今回の旅行は旅館だ。先ほど予約しておいた部屋をチェックインするためにおかめさんがフロントへ向かった。その間に般若さんと隈取さんと話していると阿形が声をかけてくる。

阿形「きっつんさ、おかめ兄さんと付き合ってるの？」

狐「え、」

付き合っている。その単語に思わず顔が熱くなる。

狐「ひ、秘密です。」

阿形「ふ～ん？」

狐「…なんです、」

阿形「べつにぃ～～？」

阿形はニヤニヤしながらこちらをみてきた。そんなことを言っているうちに般若さんが迎えにくる。そして部屋へと着いた。

般若「前に言ったけど、五人部屋の予約とれなかったから、ニ人部屋と三人部屋で分かれるんだけど、どう分かれる？」

般若さんが、部屋の前で、カード型のルームキーを見せながら、そう問いかけてくる。

阿形「じゃあ、おかめ兄さんときっつんが二人部屋ね！俺らは三人部屋で～」

般若「みんなもそれでいい？」

おかめ「俺は全然いいよ～」

隈取「ああ、大丈夫だ。」

狐「大丈夫です、」

そんな感じでみんなも納得したようで、般若さんが鍵を渡してくる。そしてそのまま部屋へと入るとそこには風情溢れる和室が広がっていた。

狐「わぁ……綺麗ですね……」

おかめ「そうだね～結構広いね。」

そんなことを話しながら、荷解きを行う。今回は一日中旅館にいるので観光用の荷物は置いといて必要最低限のものだけ出していく。

狐「早く温泉行きたいですね」

おかめ「ふふ、そうだね。」

ある程度用意し終わった後、少し休憩する。

おかめさんは持ってきたお菓子を数点食べている。

狐「美味しそうですね。」

おかめ「きっつんにもあげよっか？」

そう言ってチョコレートを口にねじ込まれる。

狐「んむ、」

おかめ「おいしい？」

狐「はい……ありがとうございます。」

おかめさんは満足そうに笑った後、おかめさんに抱き寄せられた。そしてそのままキスをされる。舌を絡めるような激しいキスに頭がくらくらした。

狐「んっ！？♡ふ、んぅう……♡♡」

おかめ「は、ぁ……」

しばらくして解放される頃には息も絶え絶えになっていた。おかめさんはそんな自分の頭を撫でると耳元で囁くように告げる。

おかめ「楽しみは、とっとこうかな。」

狐「はぁい……♡」

そういって、おかめさんに頭を撫でられる。自分よりすこし大きな手は心地よい。

阿形「きっつんー！おかめ兄さんー！温泉いこー！」

突然、阿形が入ってくる。そういえば、お互いの部屋の合い鍵を持ってるとか、般若さんがいってたな…。

阿形「…あ、もしかして邪魔だった？」

おかめさんと顔を見合わせる。なんだか恥ずかしくなって俯いた後、そのまま立ち上がる。

狐「な、なんでもないです。温泉いくんですよね、ちょっと用意しますね？」

阿形「おー！じゃあ三人で先行ってるからな～」

おかめ「うん、すぐいくよ。」

そういって、阿形はそそくさと部屋を出ていった。

---

風呂場へ向かうと広い着替え場があり、ほかの三人はもう脱ぎ終わっていて、般若さんと隈ちゃんはすでに湯船に浸かっているそうだ。

おかめ「きっつん、脱ぐの手伝うよ。」

狐「え、大丈夫ですよ？」

おかめ「いいから。」

そう言われると断ることもできず、されるがままにするりと服が脱がされる。そして服をまとめながらそれを眺めていた阿形が話しかけてくる。

阿形「…なんかきっつんの服の脱ぎ方えろいね。」

狐「……え？」

阿形「いや、なんか……こう……」

おかめ「きっつんはね、えっちなんだよ。」

狐「な、何言ってんですか！」

おかめさんまで変なことを言い出すから思わず大きな声が出てしまう。しかしそんな自分の反応も気にせず二人は話を続けた。

阿形「なんかおかめ兄さん言い方が意味深じゃ～ん？」

おかめ「まあね。」

おかめさんは特に動じず、淡々と答えていく。そのまま自分の腰に手を回し抱き寄せてきた。

狐「あ、あの……」

おかめ「……早く入ろうか？」

阿形「お～？なんか怪しいぞー！」

おかめさんの誘導で風呂の洗い場の前に座らされる。

おかめ「頭洗ってあげよっか？」

狐「いや、さすがにそこまでは！！」

おかめ「え～」

さすがに洗わせるのはまずいと思い、 慌てて断るとおかめさんは少し残念そうな顔をする。

それを知らん顔して、一通り体や髪を洗った。そして露天風呂に浸かる。

阿形「あったか～～！！」

般若「やっぱり温泉は最高だな～！」

隈取「その通りだな！！」

みんなも思い思いに温泉を楽しんでいるようだった。そんな中、おかめさんが隣に入り込んでくる。そしてそのまま腰を抱いて引き寄せてきた。

狐「あ……あの、」

おかめ「温泉、気持ちいいね、きっつん。」

温泉のお湯が濁り湯だからか、ほかの三人は気づいていない。おかめさんはそのまま腰から尻へと手を動かす。

狐「あ……っ♡」

おかめ「きっつん、声抑えてね？」

狐「……は、はい……♡」

耳元で囁かれるとそれだけでぞくぞくとした感覚に襲われる。

狐「ふぁ、♡ん……っ♡」

おかめ「きっつんのお尻柔らかいね。」

狐「……やぁっ♡言わないでくださぃい……♡」

おかきさんに尻を揉まれるたびに体がびくびくと跳ね上がる。それを面白がってか、何度も揉みしだかれるうちにすっかりその気にさせられてしまった。キスしたい。もういっそ、このままお風呂で…♡♡

阿形「サウナいってくるんだけど、きっつんたちもいく？」

ふいに、阿形がそういって近づいてくると、おかめさんは手をのけた。そしてそのまま、何事もなかったように阿形たんの会話に混ざる。

狐「私は遠慮しておきますね……」

般若「俺もパスで」

阿形「おっけー！じゃあいってくんねー！！」

そういって、サウナへ向かう阿形を見送ると、おかめさんが自分の耳元で囁いた。

おかめ「……部屋に戻ったら沢山可愛がってあげるよ。」

狐「っ！♡」

そう言うと、おかめさんはいつものようにやさしく笑った。そしてそのまま立ち上がって風呂から上がる。自分も慌ててそれに続いたのだった。

---

その後、夕食を食べ終わって、般若さんたちの部屋で、数時間話し合っていたら、いつの間にか夜10時になっていた。

般若「あ、もうこんな時間か、」

隈取「結構話したな……」

狐「そうですね、そろそろ寝ましょうか。」

阿形「そうだねぇ、疲れたしもう寝るか～」

みんながそういうなら、と自分もそれに賛成する。

般若「じゃあ、おかめときっつんお休み～」

おかめ「おやすみ～」

狐「……おやすみなさい」

自分もそういって自分の部屋へと戻る。

もしかしてこのあと…なんて変なドキドキをしてしまって、なかなか寝付けない。

そうしていると、誰かが自身の腰に手をのばしてくる。

狐「あ、」

おかめ「きっつん。寝れないの？」

それはもちろん、愛しい彼で……。そのまま布団に押し倒される。そしてゆっくりと顔が近づいてくるとそのままキスをされた。

狐「……んむ♡」

舌を入れられて絡められる濃厚なキスに頭がくらくらする。数分してようやく離されたときにはもうすっかり蕩けてしまっていた。

おかめ「きっつん、すごくえっちな顔してる。」

おかめさんにそう言われてしまって恥ずかしい気持ちになり思わず目を逸らそうとするが顎を掴まれる。そしてまた深いキスをされる。

狐「ふ、♡んむ……っ♡」

おかめ「……きっつん、舌出して」

言われるままに舌を出すとそのまま絡め取られてしまう。くちゅくちゅという音が部屋に響くのが恥ずかしい。しかしそんな自分の羞恥心とは裏腹に体はどんどん火照っていくばかりだった。

おかめ「……可愛い、」

狐「んぅううっ♡♡んっ♡」

何度も角度を変えてキスされて息継ぎの暇さえない。やがて酸欠になりかけた頃ようやく解放される。

おかめ「きっつん、」

狐「はーっ♡はーっ♡」

おかめ「……大丈夫？」

狐「……はい……♡だいじょぶです……♡♡」

おかめさんは優しく頭を撫でてくれた後、自分の浴衣を脱がせ始めた。そして下着も取り払われてしまう。そのまま足を開かされると、秘部を露にされてしまった。

おかめ「きっつん、ここ綺麗だよ」

狐「言わないでください……！！」

おかめさんにまじまじとそこを見られているのがわかって恥ずかしい。しかしそれと同時に興奮している自分がいたのも事実だった。そしてそのまま彼の細く長い指が中へと侵入してくる。

狐「ひゃ、っう……♡♡♡」

おかめ「……きっつんの弱いとこはどこかなぁ」

狐「あっ♡やぁっ♡♡んんッ♡」

おかめさんは中を探るように動かしたあと一点を掠めた。その瞬間体に電流が流れたような感覚に陥る。体がびくびく震えてしまうがおかめさんの手は止まってくれない。

狐「ああ”ｯ♡♡そこっ♡らめぇっ♡♡♡」

おかめ「きっつん、気持ちいい？」

狐「きもちぃれすっ♡♡♡あ”ぁッひぐｯ”！♡」

おかめさんは執拗に同じところばかり攻めてくる。その度に体が痙攣してしまっていた。そしていつの間にか三本も入っていた指がずるりと引き抜かれる頃にはもうすっかり出来上がってしまっていた。

おかめ「うわー…最高じゃん…。」

狐「ふっ♡ふー……っ♡」

おかめさんは息を荒らげながら自身の下着を脱いでいく。そして自分の穴へ押し当ててきた。早く欲しいと言わんばかりにひくついているのがわかる。自分の中の雌としての本能が目の前の雄を求めてしまっているのだ。

おかめ「……入れるよ」

狐「は、はいぃ……♡♡きてくらさいっ♡♡」

そう懇願すると次の瞬間勢いよく貫かれた。あまりの衝撃に一瞬息が止まるほどの衝撃だった。

おかめ「きっつん……ッ」

狐「あ”ぁあ”ぁああッッ！！♡♡♡はっ♡ふっぁあっ♡♡♡」

おかめさんのものは大きくて奥まで一気に貫かれる。その衝撃で軽く達してしまったようだ。しかしおかめさんの動きは止まらないまま抽挿が開始される。

狐「あ”ぁ〜ッ♡ま”ってぇくださ”っ♡♡♡いまイっでりゅがらぁっ♡♡♡♡♡」

おかめさんのものを離そうと下腹部に力をいれるも腰を摑まれていてはそれも叶わない。むしろ逆効果で、さらに深くまで挿入されてしまい、余計に感じてしまうだけだった。おかめさんのものは自分の中の良いところばかりを狙って突いてくるためすぐにまた達してしまう。しかしそれでもなお動き続けるおかめさんに頭が真っ白になるような快感が押し寄せてくる。

狐「あ”ぁ〜ッ♡♡♡またイっちゃいまひゅぅううっ♡♡♡♡♡」

おかめ「……いいよ、好きなだけイって」

狐「ひぎぃいっ！？♡♡♡♡♡♡♡」

おかめさんはさらに激しく攻め立ててくる。あまりの快楽に意識が飛んでしまいそうになったが、おかまいなしに続けられるため気絶することすらできないまま、ずっとイキっぱなしだった。そんな状態でもなおピストンは続けられているのだからもう限界なんてとっくに超えていた。それでもおかめさんは止まってくれない。

おかめ「はぁ……っ♡きっつんっ、俺ももう出そう……ッ」

狐「はぃっ♡♡♡だしでください”っ♡♡♡♡♡」

自分でも何を言っているのかわからないまま答えると、腰をぐっと引き寄せられる。そして一番深いところに熱いものが出されたと同時に自分も盛大に達してしまった。

狐「あ”ぁああ〜〜〜ッ♡♡♡♡♡」

おかめ「……きっつん、大丈夫？」

おかめさんに声をかけられて初めて自分がずっとイッていたことに気づく。しかし返事をする気力も残っておらずただ小さくこくこくと首を振ることしかできなかった。そんな自分の頭をおかめさんは優しく撫でてくれた。

おかめ「かわいい、好きだよ」

おかめさんはそう言うとまたキスしてくれた。それが嬉しくて自分からも舌を絡めたキスをお返しする。そのまま舌を絡ませ合い濃厚な時間を過ごした後、ゆっくりと引き抜かれていくのを感じた。ずるりと抜かれたあと穴からは大量の精子が流れ出てくるのがわかる。シーツを汚してしまうことを申し訳なく思いつつも、疲労感から動く気にもなれずそのまま瞼を閉じた。

おかめ「おやすみ、きっつん」

最後に聞こえたその声を最後に意識は落ちていったのだった。

---

ふと目を開けるとすでに朝になっていたようでカーテンからは日が差し込んでおり室内を照らしていた。隣には昨日たくさん愛してもらったばかりの愛しい人。彼の腕に抱かれながら眠っていたようで幸せだった。

おかめ「ん……」

まだ寝ぼけ眼なおかめさん、彼も目を覚まして間近で目が合った瞬間どちらともなくキスをした。しばらくそうしていたがゆっくりと離れるとお互い微笑みあった。

おかめ「おはよう、きっつん。」

おかめさんはそう言うと、おでこや瞼に優しくキスを落としてくれる。それだけでもすごく幸せだが……少し物足りなかったのだ。昨日のことですっかり淫らになってしまった自分に苦笑いを浮かべながらも口を開いた。

狐「……もっとキスしてください」

自分がそういうとおかめさんは驚いたような顔をしたあと、更に深く口付けてきたのだった。

おかめ「いいよ、沢山してあげるね」

そういうとおかめさんはそのまま覆いかぶさってくる。そして何度も何度もキスをした後首筋や鎖骨にもキスを落とす。そのたびにびくびく反応してしまい恥ずかしくなるがおかめさんは全てお見通しのようだった。

狐「……んっ♡」

おかめさんの唇が触れる度に声が上がるのを抑えられない。

狐「…っあ、ん、♡おかめさｯ…っあ、朝ですから…！」

おかめ「…まだ時間あるのに～？」

狐「だ、だめです…！」

おかめさんは不服そうな顔をしつつもなんとか離してもらえた。助かったと思ってほっと一息ついたのもつかの間、今度は耳元へと近づいてきたので慌てて止める。

おかめ「昨日はあんなに可愛い声で鳴いてくれたじゃん」

狐「なっ……！」

おかめさんに意地悪っぽく言われると顔から火が出そうなほど恥ずかしくなる。昨晩のことを思いだしてさらに赤面してしまった。そんな自分を見ておかめさんはにやにやしており、それが悔しくて顔を逸らしてしまう。しかしおかめさんはそれを許さないとばかりに顎を掴んで自分の方を向かせてきたのだ。そしてそのまままたキスをしてきたのだった。

狐「んむぅ……っ♡」

おかめさんとのキスはとても気持ちよくて頭がふわふわしてくるような感覚に襲われる。しばらくするとゆっくりと唇が離されていき銀色の糸を引いた。それがとてもいやらしく見えたのはきっと気の所為ではないはずだ。

狐「はぁ……っ♡」

おかめ「きっつん可愛い。」

愛おしげに見つめてくれる瞳に見つめられるだけで嬉しくなる。もっともっと愛してほしいと思ってしまうほどだ。しかしまだ時間はあるとはいえ朝だし、朝食の時間などもあるのだからあまり長引かせるわけにもいかない。名残惜しいと思いつつもこれ以上はだめだと思い、おかめさんの手を引き剥がした。

狐「もうだめです！ほら早く準備しないと……！」

おかめ「……はいはい」

おかめさんは少し不満げではあったが渋々といった感じで了承してくれたのでほっとする。そして身支度を整えた後は一緒に朝食を食べるために部屋を後にしたのだった。

---

般若「おはよう～」

狐「おはようございます。」

おかめさんと一緒に宿の食堂にいくと、般若さん、阿形、隈ちゃんがいた。どうやら自分達が最後だったようで、少しだけ遅れてしまったようだ。

狐「すいません……お待たせしました」

隈取「おぅ、おそかったな。」

おかめさんとともに座りながら謝罪すると、隈ちゃん達は特に気にしている様子はなかった。そのまま自分の隣におかめさんが座った後、朝食が運ばれてきたので皆で食べ始めることにした。

おかめ「朝ご飯もおいしいね」

般若「めっちゃいい宿だよな！」

朝食は焼き魚に味噌汁、漬物など和食で統一されているようでとても美味しそうだった。さっそく箸を伸ばしてみるとふっくらとした身に脂がのっていてとても美味しく舌鼓を打つほどだった。

そんな食事を楽しみながらみんなで会話を交わしつつ過ごした後、そろそろ宿を発つ時間となる。仲居さんにお礼を言った後宿を出た。

---

その後、周辺の観光スポットを巡りつつ過ごし、夕方頃には帰宅だった。

般若「いや～、旅行楽しかったな！」

おかめ「うん、また来たいな。」

狐「今度は別の地域も行ってみたいですね。」

隈取「すまん、終電くるからそろそろいくわ！」

おかめ「じゃあ、おやすみ～」

そして、終電を使う阿形や隈ちゃん、般若さんは慌てて駅に向かっていった。

狐「あれ、おかめさん終電間に合いませんよ…？」

しかし、おかめさんはみんなに手を振って立ち止まっている。

不意に、おかめさんの瞳と視線が合う。ああ、綺麗だな、そう思っていると、おかめさんが目を細め、口を開く。

おかめ「…今日さ、家泊めて？」