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kaede🍁
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おはようございます☁️ 一気に読みました。 ニヤニヤ😁が 暗闇から抜けられたかな2人で 静かに見守るメンバーやっぱり良いですね♪ 続き待ってます♪
全国放送で充電を暴露した🖤に対してメンバーの様子が可笑しかったヽ(^。^)ノ メンバーには日常だけど他の人にしたら凄い話し、ファンの間では🖤💚充電は有名かもね(^^) ライブで盛大に充電タイムつくってファンと一緒に盛り上がろう、♥様タイムより長かったら💚恥ずかし過ぎてフリーズするかも
🖤💚元の生活に戻れそうで良かった😭 次は後日談ですかね😆 ……おまけみたいなぁ笑
次の日。
阿部はゆっくり目を覚ました。
カーテンの隙間から朝の光が差し込んでいる。
身体も少し軽い。
「……よく寝た」
途中で目を覚まさなかった。
隣を見ると。
目黒はもう起きていなかった。
先に支度をしているらしい。
阿部は布団の中で一度伸びをしてから、何となく壁へ視線を向けた。
「……え?」
目が止まる。
昨日。
二人で書いた一枚の紙。
『これから二人でやりたいこと』
それが。
婚姻届とアンクレットの近くに。
きれいに飾られていた。
阿部はしばらく無言で見る。
「……飾ったんだ」
昨日。
本棚にしまうって言ったのに。
婚姻届の横は嫌だって言ったのに。
しかも。
しっかり。
『二人でキスシーンがたくさんある映画に出たい』
まで見える。
阿部は両手で顔を覆った。
「……もう」
でも。
外そうとは思わなかった。
目黒が大事にしたいと思って飾ったことが分かるから。
阿部は小さくため息をついて。
もう何も聞かなかった。
少しして。
寝室のドアが開く。
「あべちゃん、起きた?」
「うん」
目黒が入ってくる。
阿部の視線が一瞬だけ壁へ向く。
目黒も気付いた。
でも。
何も言わない。
阿部も何も言わない。
数秒。
妙な沈黙。
目黒が先に笑った。
「よく寝れた?」
「うん」
「よかった」
そして。
そのままベッドへ近付いてくる。
阿部が少し身構える。
「何?」
目黒は当然のように腕を広げた。
「充電」
「朝から?」
「朝だから」
「意味分かんない」
そう言いながらも。
阿部は拒まなかった。
目黒の腕が身体を包む。
ぎゅっと。
でも苦しくない強さ。
「あー……」
目黒が小さく息を吐く。
「回復する」
阿部は呆れたように笑う。
「まだ仕事行ってないじゃん」
「先に満タンにしとく」
「そんな方式なの?」
「うん」
目黒は真面目に頷く。
阿部は少しだけ笑った。
「じゃあ、もういい?」
「まだ」
「長い」
「今日は生放送だから」
「関係ある?」
「ある」
「ないと思う」
それでも。
目黒は少しだけ長く抱きしめていた。
今日は。
新曲の初披露。
しかも。
生放送。
グループ全員で出演する音楽番組。
少し前の振り入れでは。
阿部は踊れなくなって。
歌えなくなって。
そこから。
少しずつ戻ってきた。
今日は。
その新曲を初めてテレビで披露する日だった。
スタジオへ着く。
楽屋。
メンバー全員が集まる。
「おはよー!」
佐久間の声。
「おはよう」
阿部も笑って返す。
岩本が近付いてくる。
「調子どう?」
「大丈夫」
答えてから。
少し考える。
「……ちょっと緊張してるけど」
岩本が笑う。
「それは普通」
「そっか」
「本番は楽しめばいいよ」
「うん」
目黒も隣で頷いた。
「俺いるし」
阿部が横を見る。
「それ今日何回言うの?」
「必要なだけ」
「朝からずっといるじゃん」
「うん」
阿部は苦笑した。
リハーサル。
立ち位置。
カメラ割り。
音の確認。
一つずつ進んでいく。
阿部は何度か深呼吸をした。
大丈夫。
踊れる。
歌える。
今日までちゃんと練習してきた。
みんなもいる。
目黒もいる。
そう思う。
でも。
本番が近付くにつれて。
少しずつ胸が速くなる。
そして。
生放送が始まった。
オープニング。
出演者紹介。
新曲についてのトーク。
九人が並んで座る。
阿部は笑っていたけれど。
手のひらには少し汗をかいていた。
もうすぐ歌う。
ちゃんとできるかな。
振り飛ばないかな。
歌詞。
間違えないかな。
そんなことばかり考えていた。
司会者が笑顔でメンバーへ話を振る。
「今回の新曲、かなり激しいダンスですよね」
岩本が答える。
「そうですね。みんなでかなり練習しました」
「体力も使いそうですけど」
「使いますね」
メンバーが笑う。
司会者も笑った。
「皆さん、疲れた時ってどうやって回復するんですか?」
その瞬間。
阿部の隣で。
目黒が少し動いた。
阿部が横を見る。
目黒と目が合う。
目黒が笑っている。
「……めめ?」
小さく呼ぶ。
でも。
遅かった。
司会者が目黒へ振る。
「目黒さんは?」
「俺ですか?」
「はい。疲れた時の回復方法」
目黒は一瞬だけ阿部を見る。
そして。
何の迷いもなく言った。
「俺は、あべちゃんで充電します」
「……」
阿部の思考が止まった。
司会者が目を丸くする。
「充電?」
「はい」
目黒は普通に頷く。
「ハグすると、本当に元気になるんです」
スタジオがざわつく。
メンバーの反応は速かった。
佐久間が吹き出す。
「あー、言った!」
康二も笑う。
「全国に言うた!」
深澤は額を押さえる。
「ついに話したか」
翔太は呆れた顔。
「秘密じゃなかったの?」
ラウールは楽しそうに阿部を見る。
「阿部ちゃん、顔真っ赤」
宮舘も小さく笑っている。
岩本だけは。
やっぱりな。
という顔をしていた。
阿部は。
さっきまでの緊張を完全に忘れていた。
「ちょっと、めめ」
「何?」
「何で言うの!」
「聞かれたから」
「他にあるでしょ!」
目黒は少し考える。
「ない」
「あるよ!」
司会者が笑いながら聞く。
「具体的にはどういうことなんですか?」
阿部がすぐ止めようとする。
「いや、そこは」
でも。
目黒はもう話し始めていた。
「最初は、あべちゃんが寝てる時に」
阿部が固まる。
「待って」
「抱きしめたら」
「待って!」
「仕事の疲れが本当に抜けた感じがして」
「めめ!」
メンバーが笑いをこらえられなくなる。
目黒は楽しそうに続ける。
「それで毎日やるようになりました」
「毎日!?」
司会者がさらに食いつく。
「はい」
「今も?」
「今も」
即答。
阿部は両手で顔を覆った。
「もう無理……」
佐久間が肩を震わせる。
「朝もしてた?」
目黒が頷く。
「しました」
「言わなくていい!」
阿部の声がスタジオに響く。
笑い声が起きる。
司会者も楽しそうだった。
「じゃあ今日も、もう充電済み?」
「満タンです」
目黒が真顔で答える。
阿部は完全に俯いた。
「恥ずかしい……」
康二が笑う。
「あべちゃん、さっきまで緊張しとったやろ?」
その言葉で。
阿部がふと止まる。
そうだった。
緊張していた。
新曲の初披露。
ちゃんと踊れるか。
歌えるか。
ずっと考えていた。
でも。
今は。
それどころじゃない。
「……めめのせいで忘れた」
阿部が小さく言う。
目黒が少し笑った。
「よかったじゃん」
「よくない」
「緊張なくなったでしょ?」
阿部は言い返そうとして。
止まる。
確かに。
胸の苦しさは消えていた。
残っているのは恥ずかしさだけ。
「……ほんと最悪」
そう言いながら。
少しだけ笑っていた。
そのまま。
新曲披露の時間になる。
九人がステージへ移動する。
立ち位置につく。
阿部は一度深呼吸した。
さっきまでとは違う。
身体が少し軽い。
目黒が隣から小さく言う。
「満タンだから大丈夫」
阿部が睨む。
「それ俺じゃなくてめめでしょ」
「でも、あべちゃんも」
「何?」
「俺で少し充電できてるでしょ?」
阿部は一瞬黙った。
そして。
「……少しね」
目黒が嬉しそうに笑う。
「じゃあいける」
「うん」
曲が始まる。
阿部は踊った。
歌った。
最初の一歩。
次の一歩。
全部。
身体が覚えていた。
途中。
目黒と目が合う。
思わず。
少し笑う。
目黒も笑う。
その瞬間。
昨夜。
二人で書いた紙の言葉を思い出した。
『めめと一緒に、また笑って仕事をする』
もう。
叶っている。
そう思った。
曲が終わる。
最後のポーズ。
大きな拍手。
阿部は息を切らしながら。
でも。
ちゃんと笑っていた。
司会者が声を上げる。
「素晴らしかったです!」
メンバー全員で頭を下げる。
阿部は隣の目黒を見る。
目黒も嬉しそうだった。
放送終了後。
楽屋へ戻るなり。
阿部は目黒の腕を軽く叩いた。
「めめ!」
「痛い」
「なんで充電の話するの!」
「本当のことだから」
「全国に言わなくていいでしょ!」
目黒が笑う。
「でも」
「何?」
「今日、あべちゃん緊張忘れたじゃん」
阿部は黙る。
「しかもちゃんと踊れた」
「……それは」
「歌えた」
「うん」
「笑ってた」
阿部は。
少しだけ目を逸らした。
目黒が優しく笑う。
「よかった」
その顔を見たら。
これ以上怒れなかった。
「でも」
阿部が言う。
「次は勝手に話さないで」
「分かった」
「本当に?」
「うん」
少し間。
「でも充電はする」
「それはもういいよ」
「毎日?」
「……毎日」
目黒の顔が一気に明るくなる。
「ライブでも?」
阿部が止まる。
昨日書いた紙。
思い出す。
「……書いちゃったからね」
「じゃあする」
「人前ではほどほどにして」
「努力する」
「そこは絶対って言ってよ」
目黒が笑う。
その夜。
家へ帰る。
寝室へ入ると。
壁には。
婚姻届。
アンクレット。
そして。
昨日二人で書いた紙。
阿部は少しだけ見上げた。
朝は恥ずかしかった。
今も。
やっぱり少し恥ずかしい。
でも。
一つずつ。
ちゃんと叶っている。
目黒が後ろから抱きしめる。
「充電」
阿部は小さく笑った。
「今日はもう満タンなんじゃないの?」
「使ったから」
「何に?」
「新曲」
「そっか」
阿部は少しだけ身体を預ける。
そして。
「じゃあ」
小さく言った。
「俺も充電する」
目黒の腕が少し強くなる。
「いいよ」
その夜。
二人は。
朝より少し長く。
静かに抱きしめ合っていた。